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裏切りの指輪、名前を捨てて

裏切りの指輪、名前を捨てて

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第1章 

文字数:3793    |    更新日時: 23/11/2025

務所の代表. 誰もが羨む理想の

が, 私の全てを打ち砕いた. 夫とアシ

が光っていた. 内側には『HARUYA LO

全てです」と完璧な嘘をつき, 私の

」「あなたのお腹の子なんて望んでいな

てお腹の子. 夫は,

つくだけだろう. 私の心は,

戸籍から名前を消し, 財産を全て整

浜本心葉」としてこの世

1

葉 P

した顔をした. 「お客様, それは大変重大な決定です.

を根底から覆す行為だと. その声は心からの心

の人生も, もう私には必要ない. 全てを捨

私は, 私の過去に終止符を打つ

新しい名前が, あなたの新しい人生です. 」窓口の

な色にも染められる. そ

明書の発行を求めた. 一刻も早

換える証明だった. それは, 私に

を, 私は黙々とこなした. まるで機械のよ

だけ, 彼の名前が刻まれた結婚指輪だけは, まだ手元にあ

. もうここには, 私の居場所はない. 浜

の別人, ただの影だった. そう自分に言い

所のドアを開けた. 外の世界は,

った. 彼は, 私たちのデザイン事務所の代表として, 満面の笑みでイン

左手の指輪に気づいた.

私の妻からの大切な贈り物です」と答えた. その言葉

く拝見しております」インタビュアーの声が弾んでい

れているのは, きっと特別な意味があるのでしょうね」

しだった頃に, 私のためにデザインしてくれたものです. 私たちの始

が見えた. 『HARUYA LOVE KOHA』

, 私の全てです」彼の言葉は, まるで蜜のように甘く, し

羨ましい」と, ため息交じりに話しているのが聞こえた

何も響かなかった. ただ, 凍り付いたような虚無

った私たちは, 未来を信じていた. あ

全てが, あの日, 崩れ去った. 私の人

た. 彼も, 私も, そう演じていた.

た. それは, 私の世界を壊す, たった一枚の紙片

, 坂田蓮夏が, ソファで抱き合っている姿を捉えていた.

, 彼女の腰に手を回し, 満足げな表情をしていた. そ

見覚えのある指輪が光っていた. 私

E KOHA』と刻まれているはずだった. だが, 蓮夏の指には, 『HARUYA LOVE R

インしたばかりの, あの大型商業施設のロゴが入ったバッグを提げてい

. その指には, あの指輪が眩しく光っていた

なり, 足元がぐらついた. 呼吸が, できなく

込んだ. 問いただす気力すら, もう残っていなかっ

もならない. 真実を知ってしまった以上, もう元には

だ, 一歩ずつ, 重い足を引きずって.

宝飾店の前に立っていた. 雨が降り始め, 私の顔

膚の一部のように食い込んでいた. それは,

れは, 外れる時に, 皮膚が裂けるような激痛を伴った.

」私の声は, ひどく掠れていた.

「お客様, 本当に, よろしいのです

私の目に触れないように」私はそう言って, 店員

されて塊になった指輪の残骸を, 小さな袋に入れて持

いつものことだった. 彼は, 私がデザインした新しい

た. 「遅くなってごめん. これ, 気に入るかな

水の匂いがした. 蓮夏がいつもつけている, あの

口紅の跡がついていた. それは, 私の口紅では

が馬鹿だったのだ. こんなにも長い間, 彼の芝居に気

か? 」晴哉が, 優しい声で尋ねた. そ

疲れたわ」私は, 感情のない声で答えた.

, 私は無意識に避けていた. 彼の温もり

つけている, あの指輪が…」晴哉の声が, 途中で途切

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裏切りの指輪、名前を捨てて
裏切りの指輪、名前を捨てて
“結婚7年目の夫は, デザイン事務所の代表. 誰もが羨む理想の夫婦だと, 誰もが信じていた. しかし, ある日送られてきた一枚の写真が, 私の全てを打ち砕いた. 夫とアシスタントの坂田蓮夏がソファで抱き合う姿. 蓮夏の薬指には, 私と全く同じデザインの指輪が光っていた. 内側には『HARUYA LOVE RENKA』と, はっきりと刻まれて. テレビで夫は「妻, 浜本心葉は私の全てです」と完璧な嘘をつき, 私のデザインは蓮夏の手柄にされていた. 蓮夏からは「晴哉さんは私を愛している」「あなたのお腹の子なんて望んでいない」と挑発的なメッセージが次々と届く. 私の愛, 才能, そしてお腹の子. 夫は, その全てを裏切った. 問い詰めても, 彼はまた嘘をつくだけだろう. 私の心は, もう完全に壊れてしまった. だから私は, 私の名前を捨てた. 戸籍から名前を消し, 財産を全て整理し, 過去との繋がりを断ち切った. 夫への復讐は, 私が「浜本心葉」としてこの世から完全に消え去ること.”
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