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兄の悔恨、炎に消えた妹

第2章 

文字数:2360    |    更新日時: 24/12/2025

私の魂は、また全身が凍り付くような感覚に陥っ

ことは、話

体から外れることなく、しかし、そ

の人間が、あんな虚言癖のある人間と関わっ

捨てるよう

げに口を開いたが、蒼

俺の妹は、火事から俺を庇っ

、私の魂を深

美桜が

時まだ幼かったお兄ちゃんを庇って、背中に大きな火傷を負った。なのに、美桜は「陽葵ちゃんが火をつけたの」と泣き

彼は美桜の言葉しか信じなかった。美桜は弱々しく震えながら嘘を重ね、お

た。高校を卒業してすぐ、彼は私に家を出て

魂は、こんなにも傷ついているのに

ら何でもする。俺が出世するた

しみを込め

て…そん

た。私は、ただ、お兄ちゃん

ているだけだ。俺が、美桜との婚約を発

の存在そのものを否定

が真実を知ったら

た。彼の心には、私の存在は、

私が本当に死んだと知

と、私の魂は、また凍え

少し話があ

掴んだ。彼の顔には、明

人間じゃない。彼女は、君のた

、蒼甫に語

? あ

するような表

んはずっと君の背中を追っていた。君と同じ、人命救助の

に、蒼甫の表情

に作って届けていた。君が体調を崩した時も、誰

て、俺の気を引く

冷たく言

の妹の優しさを、一度も

が、次第に大

あいつは嘘つきだ。俺

て、森永警部から

葵の話はするな

と、遺体安置室の奥へ

諦めたように

、失踪届は出

立ち止まり,

模な失踪届は届い

首を傾

なのに、身元不明のままだなんて。

ちを隠せない

…家族が、

の隣で、痛み

しよう。

って、遺体安置

んやりと天井を

さん、最近、妙なこ

、独り言の

の言葉に、わ

すか、

一人が

えていたんだ。誰かに命を

下から戻ってきた。彼の顔に

か。俺の気を引くた

、鼻で

んは、本当に困っていたんだ!

、怒りに顔

ただと? ふざけるな。あいつ

い目で森永警

、君のために

ことは、放っておくんだ

永警部の言

も、いつも泣きついてきた。俺に謝

、明確な嫌悪

なこと

減にしろ

た。彼の顔から、一瞬にし

けるかのように、柔らかな

化に、言いようの

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兄の悔恨、炎に消えた妹
兄の悔恨、炎に消えた妹
“助けて,お兄ちゃん. 炎が身を焦がす熱さの中で,私は最後の力を振り絞った.両手は後ろで縛られ,口には粘着テープがびったりと貼られていた.声は,意味のある言葉にはならない.しかし,まだ動く指先が,ズボンのポケットの中で,冷たい液晶画面に触れた. ...よし,ロックは解除済みだ.さっき,あいつらが油を撒いている隙に,触れておいて正解だった. 呼吸が苦しい.煙が目に染みる.でも,諦められない.お兄ちゃんに,真実を...! 私は,鼻と顎でポケットの中のスマホをこする.画面が光った.「ヘイ,Siri,兄に電話」 できるだけはっきりと,それでも詰まったような声で命じる. 呼び出し音が鳴り響く. 鼓動が早くなる.どうか,どうか出て...! 『...もしもし?』 聞き慣れた,しかし今は冷たいその声が,耳に飛び込んできた. 「ん...! お,おに...ぐっ...!」 テープの下から漏れる呻き声.焦りで足をバタつかせる音.倒れこむ私の体と,近づく炎の爆ぜる音.すべてが雑音として電話口に伝わる. 『...また,美桜をいじめるための狂言か?』 違う!違うのに! 「っ...! た,すけ...」 『嘘つきの放火魔が.』 その一言が,私の心の炎を消した.全身の力が抜ける.抵抗する意味が,なくなった. 『お前なんか,死ねばいい』 プツッ. 世界が,静かになった.熱で溶けた携帯が手から滑り落ちる音さえ,遠く感じる. ああ,これが,世界で唯一,私を愛してくれなかった人からの,最後の言葉. もう,疲れた. そう思った瞬間,背中の古い火傷の痕が疼いた.幼い頃,お兄ちゃんを庇った時の,あの傷.すべての始まりだった. 英雄と呼ばれた橘蒼甫はその日,実の妹である私を,その「無関心」という名の手で殺した. そして私は,その一部始終を見届ける,ただの魂になった.”
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