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人が武器を越える時/TRANS

人が武器を越える時/TRANS

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チャプター 1 0-0:逃亡

文字数:4080    |    更新日時: 30/06/2021

めよ

の声が告げた。風の音とこすれ合う低木

りがとう

な、ハン。もう茂み

緊張した少女の高い声。後者は二十代後半

それ以上続けたら発覚する可能

、分か

。最悪カルフォルニアの砂でも持

わないでくれよ。

思慮の欠片も無い男性からの軽口。彼女らの周囲に

返事は苦みを帯

ゃあ

的な問題じ

任務前だから集

人から叩かれる始末。澄んだ空気を通して照ら

わいいアンジュちゃんに

君は何で何時も空気

ゃん”付け止め

だよ。分かった、集

ならず、軽くストレッチをしてようやく気を引

ている。表示される数字はもうじき日付が変わる事

撃するからそれまで

も用意しといてくれ。あとブリトー

ョウ

や抑えられた叱りと同時に、耳に当

めようか。三、

ーク

お

定する。通信を切り、二つの影は草をかき分けながら、目前一キロメ

走って

く白い廊下。後ろから足音

いた曲がり角。“

イザーヘルメットが覆う。背中にはアサルトライフル―

隙の生まれた側頭部を狙い右裏

自分を羽交い絞めにした。他

もった呻き声。拘束する力が抜け、も

と、黒い姿が痙攣する。担いだ人体を投げ捨て

一人、手に持った棒状の物体が差し出さ

右手で受け取る。そして掴んだままの相手の左手首

三つの黒い人影。そして三本の

遅

ョンの如く三本の腕の

のバトンが弾かれ、床や壁を叩

きながら腰を落とす。振り回して空中に

方のパンチをはたき、左方の前

空いた右手で何とか捌くが、

寄せ、頭を下げる。鈍い音──右方

り折る。軸足を踏み換え、左方の顔面へ左足裏

へ、膝の一撃。後頭部から壁に叩き付けら

火薬音。同時に

た。本能的に危機を察知し、引

た無機質な表面は、一切の表情と人の気配を感じさ

進。今度は正面に三体のロボットが待ち

と良い。加速――

―銃口。そ

は体ギリギリを掠め、

め前方へ跳び込み、地面を転がる。続け

遂に中央のロボットの足元へ滑り込み、脛を

倒れる。立ったところ

揺

る銃弾――横から

来た? しかし状況

部へ衝突――潰れる手応えと重い破砕音。金属

、引っ張られる力が消えた。足元に目をやれば、ロボット

が殴り掛かってくる。頭

と同時に、右拳に感触――腹部の機

から銃口を向け、ト

る鋭さ。倒れる勢いで回転し、壁に足

タルの顔面を抉る。着地した時

出そうとし

は逃げ

かが正面で堂々

れ引き締まった大柄な肉体は、行く手を遮るのに十

―認識した時には姿

へ――肘に衝撃を感じる。次の瞬間、威力

ット達が退路を塞いでいる。掛かって来ない

いのか……しかし

撃に備えようと身構える。しかし、既に男

連続撃を手で抑えつつ、反撃の前蹴り。

真横の白い壁に叩き付けられた。背

倒的な速さの拳がガードをすり抜け、痛

げた

受け取った。伸びた腕の先にある肩に

こうへとストレー

く掴み止めていた。外そうとも離

俺とでは

身体へ流れ込む輝き──揺らぎ。そ

ン、やはり見

次第に音量が小さくなっていき、

伏せになる。瞼も重くなり

り付く床の感触

茶髪で三十代前半と思われる碧眼の男。気

サッ、と気絶した少年を落

先が白い肌に突き刺さり、ピストンを中の透明な液

、近くの台車に乗せる。台車は自律走行機能

は何事も無く退散し、兵士や研

歩み寄って来たの

、話し始める。大柄な茶髪の男

のため起きないよう薬を

レクソン君。しか

強くもありませんでしたし。お蔭で被害は少なく済みま

済みの筈だったのだがな。移植

んなに不安定状態を起こし、逃

無い筈だという

す。一方、中佐と呼ばれた人物の額に、一滴の

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人が武器を越える時/TRANS
人が武器を越える時/TRANS
“"考えるな,感じろ" 記憶喪失の少年の意識は,大砲をも止める力に溢れかつ優しい心を持った少女が呼び起こした. 結局人類は争いの本能を封じる事は出来なかった. しかし,人類にはある一つの変化が起こっていた. それは「進化」だ. そのパンチはコンクリートをも砕く. 走れば空をも切り裂く. 銃弾を受けたっていとも簡単に弾く. 「あり得ない」を「あり得る」に変える. 21世紀末,大規模テロが引き起こした「第三次世界大戦」によって全ての国家が滅び,世界人口は10億人にまで減少した. 時は西暦が終わり,22世紀の代わりに迎えられた「地球暦」0017年. 世界を掌握する「地球管理組織」と,管理体制や非人道的な政策に反抗する「反乱軍」が対立する時代. 少年は自由を望んで逃げる.そして少年は秩序を求める者達へと好奇心が吸い寄せられる. 「超越」せよ──導かれる少年の力が世界を握る. 表紙イラスト:明太子まみれ氏”