雲蔓青(ユン・マンチン)の
イイー)のひとり息子だ。太子が亡くなって6年になるが、皇上
並ぶ者のない学識に加えて比類なき武芸の
かで孤高、誰とも親
ロウジア)や侯府の人々だけではない
運ぶはずだ。蔓青は即座に助けると決めた。「毒
之は顔を背け、かすれた声
べもない
ことは、雲蔓青の中
られていて、全身から力が抜けている。これでは
なかったふりをして、そ
力には自信がある。そうでなければ、これほど大柄な亭
之の喉から、こらえきれな
る。亭之は屈辱に顔を背け、荒い
て、見知らぬ女とそんな
考えをおおよそ察し、ふんと鼻を鳴らした。「あなたが
ちに経脈が破れてしまう。安心して、あ
く、田舎から持ってき
。そのあいだに亭之が自分を抑えき
部屋の浴桶にはまだ冷めた水が残っている。そ
重みが彼女にのしかかる。熱い吐息が頭のて
浴桶のそばまで引きずっていくと、雲蔓青は
手の分からない指先があちこちに触れ、火をつけて
がきながら絞り出した声はかすれ、激
荒く、それでいて押し殺
外衣と上衣を脱がせ、手探りで帯を解いた。「解毒薬がないから
く、下穿き一枚だけ残すと、薄目
が残っていたのか、水に落ちる瞬
が飛び散る。不覚にも、雲蔓青は彼に
する。それでも目を開けられず、手が触れるの
だけ引き、意識が澄んだ。彼はそのまま蔓青の手
じろぎもで
。薄い衣一枚を隔てて、彼の硬いものが自分の
ていた体が一瞬制御を失い、本能のまま
を震わせながら、亭之は彼女の雪の
るようだった。このままでは
ていた 銀針を引き抜き、迷わず彼
ような格好のまま浴桶の中で固まり、息遣いだけ
やの声が近づいてきて、部屋
、蔵の鍵が見つからないんです。ひとま
入ってこられてはたまらないと、急いで答えた。「分か
ったが、屏風に遮られて中の様子は見えない。いぶ
」雲蔓青はとっさに言い訳を
話を人にさせたことがない。秦ばあやも怪し
そろそろと体を動かして
がこすれ、しびれるような感覚が走る
釘を刺した。「長くても一時辰で戻るわ
之の目の奥に一瞬、妙な色がよぎった。
いられず、急いで浴桶
直した彼女は手巾を取り、彼の目を
える。衣擦れのかすかな音が聞こえ
さったままで、体内で騒ぐ
がりを適当に一着引っぱり出し、身
と手を上げ、目障りな手巾を外し
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