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リッと握りしめた。泥酔して意識の朦朧としている早見
夜の街へと走り去っていくところだった。その余裕に満ちた後ろ姿を見送
アルコールの匂いが充満した。革張りのシートに深く背を預けた
富と権力を握る、唯一の頼みの綱だ。乃々香の
不貞の証
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