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恩人の仮面が剥がれた日、俺は親愛(アイ)を知った

恩人の仮面が剥がれた日、俺は親愛(アイ)を知った

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チャプター 1
一章 恩人は俺を連れ出した。1
文字数:460    |    更新日時:23/09/2021

夜の十時ごろ。  

 ――神様がいるなら、俺を救って欲しい。

 家の前にいた俺はそんなことを想った。

「……ただいま」   

 そういって、俺は家のドアを開けた。

「疫病神のお帰りね」  

 玄関の前の廊下にいた姉ちゃんが、そんなことを言ってくる。

「……姉ちゃん」  

 姉ちゃんの名前は山吹飾音(やまぶきかざね)。  姉ちゃんは切れ長の瞳をしていて、身長が女なのに百七十まであって、百七十二の俺と二センチしか変わらない。  

 俺は|山吹蓮夜(やまぶきれんや)。高校一年生だ。  

 姉ちゃんは四年前から俺のことを〝疫病神〟と呼んでいる。  

 四年前、姉ちゃんは交通事故に遭いそうになった俺を庇って、大けがを負った。その時の後遺症で姉ちゃんは左腕を麻痺している。

 姉ちゃんはダンサーになるのが夢だった。それなのに俺を庇ったせいで姉ちゃんは踊れなくなって、ダンサーになるのを諦めるハメになった。  姉ちゃんは事故に遭わなけれは、音大のダンスコースに推薦入学するはずだった。それなのに、俺のせいで推薦を諦めるハメになって、夢も叶えられなくなった。    

 ――姉ちゃんの夢を壊した俺は疫病神以外のなにものでもない。

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