Login to 蒼海本棚
icon 0
icon チャージ
rightIcon
icon 閲覧履歴
rightIcon
icon ログアウトします
rightIcon
icon 検索
rightIcon
5.0
コメント
5
クリック
8

科学が否定されたテイン王国。そんな王国の西に位置するヘーゼルの森にある一軒に住むベレッタは母のエリーナと幸せに暮らしていた。母は科学の発展した西の国のエリート科学士だったが、王に魔女の嫌疑をかけられて… 本当の親子とは何か。本当の愛とは何か。本当の温もりとは何か。 「親を失った私に温もりをくれる人なんて…」 これは一人のどん底まで突き落とされた少女が新たな温もりを探すお話です。

チャプター 1 プロローグ

何度死のうと思ったか。何度この世から去りたいと願ったか。この世界に居場所などないと思った私は深く絶望し、命の灯火が消えるのを待っていた。希望なんてものは存在せず、私は流す涙などとうに枯れた。生きていてもなにもない。死は救済となるのだろうか。今日も生死を彷徨いながら、命儚くなるその日を待っていた。

 浅い眠りから目を覚ましても部屋の中はまだ暗かった。ここに連れてこられてはや2ヶ月。私は今日も見せ物だ。扉から屈強そうな男二人が私を連行しにきた。私は抵抗する気力も起きず彼らのなすがままに付いて行った。「また今日もか…」そう思いながら。

 私はあの審判が行われてからずっと貴族の見せ物と化していた。あらゆる手で私を苦しめそれに苦しむ私を見て楽しむのだとか。手錠を掛けられ水槽のような物に入れられる私。間も無いうちに水槽に容赦なく水が投入される。水位がどんどん上がっていく。

 足、膝、腰、胸、首………

 そしてとうとう私は完全に水に閉じ込められた。私が水中に閉じ込められて苦しんでいる姿をきっと見ている貴族たちは嘲笑っているだろう。5分以上過ぎたあたりから私は気を失ったのか記憶がない。ただ、気絶している時が私の一番の安らぎの時。これでやっと死ねるかもしれない、解放されるかもしれない…と。しかし、現実は虚しくあの暗い部屋で目を覚ましてしまうのだった。

続きを見る

おすすめ

新しい始まり

新しい始まり

恋愛

5.0

エデン・マクブライドは、いつも規則ばかり守ってきた。しかし、結婚式の1ヶ月前に婚約者に裏切られたことを機に、エデンはルールに従うことをやめた。傷ついた彼女に、セラピストはリバウンドとして、新しい恋を始めることをすすめた。そしてそれが今の彼女にとって必要なことだとか。ロックユニオンで最大の物流会社の後継者であるリアム・アンダーソンは、まさに完璧なリバウンド相手である。同じ女性と3ヶ月以上付き合ったことがないことから、大衆紙に「3ヶ月王子」と呼ばれているリアムは、エデンとワンナイトラブを経験しても、彼女が自分にとってセフレ以上の存在になるとは思っていなかった。しかし目覚めたとき、お気に入りのデニムシャツと一緒に彼女がいなくなっているのを見て、リアムは苛立ちを感じながらも、妙に興味をそそられた。喜んで彼のベッドを離れた女性も、彼から何かを盗んだ女性も、今の今までいやしなかった。だがエデンはその両方をしたのだ。彼は彼女を見つけ出し、必ずその説明をさせると心に決めた。しかし、500万人以上の人口を抱えるこの街で、一人の人間を見つけることは、宝くじに当たるのと同じくらい不可能なことだった。しかし二年後、やっと運命の再会が迎えられたとき、エデンはもはやリアムのベッドに飛び込んだときのような純真な少女ではなく、今では何としても守らなければならない秘密もできていたようだ。一方、リアムはエデンが自分から盗んだものーーもちろん、デニムシャツだけではないーーをすべて取り戻そうと決意した。

舞台の女神さま!

舞台の女神さま!

恋愛

5.0

主人公の松本梓〈高校1年〉は出来たばかりの演劇部に所属しており主役をこなしていたため常に生徒からの憧れ的な存在だった。 そんなさいたま学院で毎月自主公演を行うたびにファンクラブができるほどのスター的な存在だ。 だがそんな彼女にも大きな悩みがあった。それは過去に壮絶ないじめを受けて男性に触ることもできない恐怖症と同性愛だ。過去のトラウマから誰にも相談できずに一人で悩み苦しんでいた そんな梓の事を独占しようとするさいたま学院の生徒会長、城ケ崎茜〈高校2年〉に目を付けられ、禁断の関係を求められる。 しかし茜の父親は大手銀行の社長で学院に多額の融資をしており、更に梓の父親は銀行の営業部長でもある。弱みを握られている梓は茜には逆らえず、演劇部の活動の為にいつも気持ちを殺して〈偽りの愛〉を受け入れていた。 そんな中、10月に行われる全国高等学校演劇大会の地区予選の案内が発表された。 かつて梓が小学4年の時にいじめ問題を解決するために奮闘した、小学校時代の恩師でもあり、恋心を抱いていた青井春香先生はさいたま学院演劇部のエースで全国制覇を有望視されていたほどだった。 梓が所属するさいたま学院演劇部は1年前に設立された部だが、かつて全国大会に出場するほどの強豪校だった。だがある一人の部員が起こしてしまった傷害事件のせいで全国大会辞退を迫られた過去がある。 更によき理解者の春香先生は梓をイジメていた生徒へ手をあげてしまったせいでPTAや学校から精神的に追い込まれて自殺をしてしまった。 遂に地区大会へ始動しようと動き出す弱小演劇部だったが肝心の脚本を書く人材がいなかった。 そんなある日、同じクラスに春香先生に似ている女子生徒でラノベコンテストの新人賞を受賞した妹の〈青井美咲〉が転校をしてきたため運命的な出会いを果たす事が出来、皆が全国大会出場を目標に動き出そうとした時に茜率いる生徒会による陰謀が動き出したのだった。

すぐ読みます
本をダウンロード