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血塗られた五周年と裏切りの夫

第10章 

文字数:2671    |    更新日時: 05/12/2025

は昔, 私にとって英雄だった. ビルの屋上から落ちそうになった私を, 間一髪で助け出してくれた, あの

私の人生を救ってくれた恩人であり, 私が愛した男. しかし,

紀は, 希望に満ちた目で私を見つめた. 彼の目には, 私へ

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血塗られた五周年と裏切りの夫
血塗られた五周年と裏切りの夫
“結婚5周年記念の夜, 演出用のドローンが墜落し, 私は顔と腕から血を流していた. しかし夫の純紀は, かすり傷一つない元恋人の泉実を抱きしめ, 私にこう言い放った. 「そこに立っているな. 泉実が驚くだろう. 裏口から帰ってくれ」 私は柏木リゾートの広報部長として, そして「理想の妻」として, 夫のために全てを捧げてきた. 義母に強要される過酷な不妊治療に耐え, 夫の経営を裏で支え続けてきたのだ. それなのに, 夫のスーツケースから出てきたのは, 泉実がパーティーでつけていたダイヤモンドのピアスだった. 私が血を流して痛みに耐えている間も, 純紀は泉実の元へと走り去った. 私という存在は, 彼にとってただの「便利な道具」でしかなかったのだ. 冷え切った心が, 私にある決断をさせた. 私は震える手でスマートフォンを取り出し, ニューヨーク行きの片道チケットを予約した. 机の上に離婚届と辞職届, そしてあのピアスを残して. 私はもう, 誰のためでもない, 私自身の人生を生きる.”
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