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けようとしない家族の夕食に、砕かれたプリズムのような光を投げかけている。空気は重く、ローストダックの香りと、錆びついたドラ
芦田百合はサラダをつついていたが、フォークが高級な陶磁器を引っ掻く音に、誰もがびくりと身をすくめた。テーブルの主賓席には、佐良の兄であり、浩二の健康状態が悪化して以来、当主代理を務める芦田良二が座っていた。彼は、自らの帝国が指の間から砂のように崩れ落ちていくのをなすすべなく見ている男のような顔つきだった。
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