た。蕭語歌(シャオ・ユーグー)は最後のひと口の血を吐き捨
てくれたらしい。身を起こそうとした矢先、蕭語歌がひと足早く男の体に銀の鍼を打ち込ん
語歌は立ち上がり、別の丸薬をひと粒、男の手に押し込んだ。「これを飲めば、体に残った毒もすっかり消える
間を食ってしまった。今夜は千機閣へ行けそうにない。また別の機会を
と、体に刺さった銀の鍼が抜け飛び、傍らの草むらへ落ちた。体を支えて
は無意識に自分の唇に触れた。(口
分にまで手を伸ばしてくるとは。どうやら、そ
て、澄んだ指笛
包んだ黒衣の者たちが数人、
の少年が片膝をついて詫びたが、男の傷に気づ
後ろ手に組んで立つと、蕭語歌が去った方角を見やっ
た少年は、蕭語歌が去っ
りと懐から、目にまぶしいほど赤い令牌を取り出した。それはま
ずや血の雨が降る――そ
少年がうやうやしく男
かっ
「はい。蕭丞相家の
意外そうだった。「誰かに見張らせておけ。危ない目に遭うようなら
り分からなかったが、余計な口を挟む勇気はない。 「そうだ、殿下。近々開かれ
が出るものか。断っておけ」だが少し考えると、ふいに尋ねた
よう
かすかに口の端を上げた。あの小娘がまた自分と顔を合わ
は
朝
侍女が鉢植えの花を抱えてやって来た。ひと目で珍しいと分かる花だ。訊けば、梁王・千離夜(チ
よかった。梁王千離夜が彼女に想いを寄せているのも昨日今日の話ではない
まりに珍しかったものだから、蕭語芙が親切ぶって譲ると言うのを
の手を取った。「これは珍しい仙子蘭なの。
梁王殿下からの貴重な花だというのに、眉ひとつ動かさず語歌
梁王殿下がお姉様に贈ったものでしょう。花に詳しいお姉様のところにあってこそ、梁王殿
歌に何度も断られると、安鈴(ア
部屋へ戻りますね」 生まれ変わった今、蕭
え
鈴、語歌の様子、なんだかいつもと違うと思わない?」 どこがどう違う
「お嬢様がお優しいから、何かにつけて語歌様に譲ってさしあげてるんで
には大きな恩があるし、語歌は蕭家の嫡女だもの
ますね。お嬢様が舞のお稽古でお疲れになったら、ちょうど腰を下
くだけでいいの!」蕭語芙はさっ
かな笑みを浮かべ、清洛(チンルオ)に言いつけた。「清洛、この
、傷はもう何ともないはずなのに……。清洛は首をかしげたが、お
が知らせに来た。さきほど皇太子の千思塵(チエン・ス
がかか
いた埃を払った。「清洛、行
れば、このあと面白
舞を見に行くところなの。手が空いているなら一緒に
語歌は思いがけず蕭夫
無邪気そのものの顔をしてみせた。一緒に行く相手がいなく
蕭夫人が眉をひそめる。「語芙ったら、何をしているの
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