る。西側ゲートへと続く通路は、瞬く間に逃げ場のない人の壁で塞がれ
み込んだ。蓮と凛の両肩を骨がきしむほど強く引き
隠れなさい。そのままツアー客に紛れて出発ロビー奥へ走るのよ
時にすべてを悟った。ママは自分をおとり
れそうになり、蓮は下唇を血
ぬ気配を
マぁ
塞いだ。こぼれ落ちそうになる涙を必死にこらえながら、すぐ
上がった。目深にかぶっていた帽子を脱ぎ捨て、迫り
をのむほど美しく、氷のように冷たい横顔を目にした途端、
服の壁が左
は――慎司だった。その全身からは、周囲の空気を凍
な威圧感を放っていた。細められた黒い瞳の奥に
愛香の細い手首を乱暴に掴み上げた。骨がきしむほ
、彼女は顎を上げ、凍てつく瞳
いの吐息が触れ合うほどの至近距離で見下
の届かないところで生き延びていたな
笑みを浮かべ、皮
妻一人を捕まえるために国際空港を封鎖するなんて、ずいぶ
とばかりに目を細め、背筋が
前、お前の腹にいた俺
―
が締めつけられるような痛みが走ったが、
の視線を真っ向から受け止め、
離婚届にサインさせた次の日にね。クリニック
の奥をえぐり取られたような激痛に、愛
をつ
うに咆哮した慎司は、もう片方の
になって必死に海外へ逃げようとする
かせられたまま、愛香は
ハッカーのことなんて知らないわ。日頃から西沢家がどれ
置き場と巨大な免税看板が交差する死角で
に掴み上げる背の高い男を睨みつけ、そ
二人の警備員が、こちらの死角へ
小型ジャマーを取り出すと、すぐ横のベルトコ
し、火花とともに青い煙が立ち上る。けた
コンベアから煙だ
が慌てて駆
ちょうど免税店の前を通過しようとしていた外国人ツアー客
れていたため、周囲のSPたちもまた、二人の小さな
態度に業を煮やした慎司が、背後
まで捜せ! こいつの同行者
ーの捜索を開始する。だが、双子
ことを確かめ、胸の奥につかえてい
慎司の鋭い視線は見逃さなかった。胸の内で、
の襟元を掴み、乱暴に引き寄
いいだろう、お前が自分からすべてを
血の気が引く。それでも、瞳に宿る
邊が、冷や汗を拭いなが
上の封鎖は国際問題になりかねないと催促が入
瞥し、容赦のな
三階西側の客間へ連れて
司の冷徹な顔を見つめながら、愛香は
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