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クビになった私に、廃土の統帥が物資を求めてきた

クビになった私に、廃土の統帥が物資を求めてきた

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第1章 時空を超えたポテトチップスと終末の飢え 

文字数:2439    |    更新日時: 今日10:41

ちゃん、東京でクビになって

エンジン音に混じって、隣人の村上

軋み声を立てた。天井に染み付いた雨漏りの跡を睨みつ

わずペンを握り続けたせいで、右手の人差し指と中指の腹には分厚いタコができている。黄ばんだ掛け布団の端を、そ

め言うん

響いた。土にまみれた分厚い手で作業着の裾を荒々しく

舎で親孝行しながらのんびり過ごすために戻っ

耳に届いた瞬間、凛の

ながらも、一人娘の自分を東京の美大まで出してくれた父

平熱の低いひんやりとした指先で、寝癖

六畳間に、ぐうぅと間

部屋の隅のちゃぶ台に置かれたポテトチップスに手を

込めて一気に引き裂いた。破裂音とともに裂け目が大き

ったいな

めの一枚を指でつまみ上げた。口元へ

、まるで水面に小石を落としたかのよ

……

いタンスに強くぶつかった。塗装の剥

、バスケットボールほどの大きさの半透明な渦へと変わっていく。その向こう側には、灰色に淀んだ空と

分の部屋で起きている異常事態への動揺と好奇心が勝り、チッ

を刺すような冷気と、むせ返るよう

引っ込めようと

みれた骨ばった手が、猛

ゃあ

ていたポテトチップスの袋を万力のような力で鷲

膝を強打した。袋ごと獲物を奪い去ると、半透明の渦が激しく揺

脈打っていた。右手の指先には、今しがた触れた男の皮膚の

あらゆる惨劇が駆け巡った。父を呼ぼうと喉に力を込めたその時

ような荒々しい咀嚼音だった。何年も飢餓に晒され続けていたかのよ

片手で押さえながら、渦に向

? そこに、

咀嚼音が

吹き抜ける音だけが微かに漏れてくる。相手が息を潜め

るものを探そうと凛が腰を浮かせかけた時、

だ。……この食い物

揺るぎない威圧感が宿っていた。凛は無意識に指先

な修羅場をくぐり抜けてきた持ち前の図太さが頭をもた

人のポテトチップスを奪って

たように沈黙し、やがて喉の

う状況に置かれている

よく分か

、背筋をすっと伸ば

の手元には、あんたが喉から手が出るほど欲

ていた。渦の向こうに漂っていた荒々

、男の声が喉を絞り出

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クビになった私に、廃土の統帥が物資を求めてきた
クビになった私に、廃土の統帥が物資を求めてきた
“東京のブラック企業をクビになり,田舎の実家に逃げ帰ってきた私. 「跡取りがいない」と見下されてきた父は,無職の私のことまで親戚や村人から嘲笑されていた. 意地悪な祖母は私を罵り,親戚の男に家を乗っ取らせようと企んでいる. そんなある日,私の部屋に突然「空間の渦」が現れた. 繋がった先は,人々が極度の飢餓に苦しむ終末世界. 生存者の男は,私が見切り品で買ったポテトチップスやただの水を「至宝」だと言って貪り食った. そして水一杯の代金として,向こうでは「石ころ同然」だという純金の延べ棒やダイヤモンドを無造作に投げ渡してきたのだ. 「水も食べ物も,いくらでも渡せるわ.その代わり,あんたは私に何をくれるの?」 現代の安い食料が,莫大な富と絶対的な力に変わる. 私と家族を嘲笑ってきた連中をひれ伏せさせ,巨大な帝国を築き上げる私の反撃が始まった.”