icon 0
icon チャージ
rightIcon
icon 閲覧履歴
rightIcon
icon ログアウトします
rightIcon
icon 検索
rightIcon
ヤリたい!

ヤリたい!

icon

チャプター 1 一話

文字数:2484    |    更新日時: 13/09/2021

モテ

ったくもって意味が分からんが、ともかくとして俺はモテない。別段顔が劣っているわけ

殊の外深刻で予断ならない。中でも何が一番障るかとい

なかろうか。思うに、快楽目的で事に及ぶ生物はそう多くはいないはずだし、その中でも更に心技体を用いる動物ともなれば、地

れでは何のために母親が股を破ったのか分からない。齢四十を超え未だに未使用ともなれば、両親が涙を流し「産むんじゃなかった」と嘆く事さもありなん。その父母の姿がありありと脳裏に浮かび、いやはや何とも申し訳なく……いや、あいつらの夫婦関係は快楽の果ての結果だったな。確か

け透けに言えば、性交したいのだ。そうでなければ男

ある。それだけですめばまだいい方で、このご時世にセクシャルな話題は大変まずい。訴訟の後敗訴まである。人間であれば持って当

交に及べばいいのだろうか。金で解決できると人は言うが、二十五歳フリーターに左様

それを食べ終わったら純文学を読む(読書家な男はモテると聞いた)。それから適当な所でシャワーを浴びて、日付が変わる前には床に着く。それなりに予定はあるが結局女とは無縁でちっとも充実しておらず、性的な不満ばかりが蓄積さていくのである。時には手淫に耽りたい時もあるが右手は中学以来封印している。一人上手となればもしもの時ナニが使い物にならぬと聞いたし、孤独に果てた際の虚しさには

はこうした理由がある。心に宿るはただヤりた

きるのだろうか人は思うだろう。それはそ

肌の温もりを知らざるは無限地獄の如くなり。其に堕ち

ようもない。何をしても無駄であ

いる。そいつらにアタックをかけぬ

持つ彼女はこんな俺にも分け隔てなく接してくれる聖女の類で、しかも金持ちの家の娘である。気品と優雅

じているからである。が、出会って二年が経ち、些か不毛な感は事は否めない。目下控えめなアプローチを続けてはいるのだがその効果は不明。実

眺める為に長時間拘束されるのは果たして有益なのだろうか。自問したところで自答はできない。そろそろ就職も

アプリでボーナスを受け取る

開く