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THE END OF THE WORLD ー世界の果てにて…ある少年の物語ー

チャプター 2 THE END OF THE WORLD  -エンドオブザワールド-

文字数:18134    |    更新日時: 16/08/2021

げ、俺一人がボコボコにされ、有り金すべても奪われた。あの迷彩四人組はFRONTIERのプレイヤーでパーティーだ。お揃

金ありませ

デと名乗ったこの男は、俺

きた?なに

う名の男。まさか私服の警察か

わかっ

と、後ろにいた

キ。ここま

その場を去った。金もなく、途方に暮れるしかなかった俺は、この素性もわからな

でボコられたガキを保護して送ってくれるのだろう?大きな疑問を思案しながら約40分のドライブが続いた。徐々に見慣れ

こい。お前を襲ったた奴らを

ナンバーを紙切れに殴

でおまえ

の問

椎名真琴

設に飛び

番信用してはいけないものは人間である。戦勝国で経済は戦後から上昇を続けているが、それに反比例するように人々の生活に格差を生み、失業率は毎年上がり路上生活者や自殺者も年々増えていた。国から援助が出る俺のような戦争遺児は人々からやっ

端末ナンバーの書いた紙切れを何度も確認しなが

さんだ

までこの施設に俺を訪ねてきた

プから出た肩に翼の生えた青い羽根のタトゥー、そしてボ

あなたは誰

その女は少し笑みを見

。ヒデが待っ

言うと、さらに引っ

デ…

っる。すると女の後方から一人の男

を掴み、少し強

してはダメだ。ここは現実でFR

ど…この女もヒデの仲間か。

すまん。驚かせ

縁メガネで黒い真ん中分けし

れ。僕とアサミは車

ってど

ゲした奴らを見つけた。今、ヒデ

事言われ

イキは少し厳し

くない

の一言が、俺の感

まってるじゃ

争遺児はやっかまれる。悔しい思いや侮

、ダイキは再び

いこう。キミが無くし

我に帰り、なにかを吹っ

うにで

身支度を整えダイ

都大

いるのだと言う。帝都大学は、この大日本帝国一の天才大学

取り柄がな

柄で帝都大学に行けるなら

い英語の歌だった。俺はいつの間にか、このダイキに心を許していた。もしかしたら彼も、この時代の中で想像以上の苦労をしてきたのかもしれない。アサミ

イキは人の波を慣れた足並みで潜り抜けている。俺はこのむせ返る空気に圧倒され、アサミの手

。来た

く手を挙げ髭

りがとうご

礼も言

さ。しっかり回

顔がマジ

ョウ

がヒデ

ているよ。どこのフィールド

い。そしてそのリョウは、話の流れ的に解釈

端末を取

 真琴くんだ

椎名で

あ登録ネームはシ

業にヒデが

はスピード重視でな。初心者

まぁ黙っていよう。

端末ナンバーを教えて

情で俺に聞

は持ってい

しで未成年の俺が端末

ら、ブースに入ったらセ

のレシートを出し、そこに

作業はま

ー申請…よし。ログアウトして…パーティーページ

りこなし、ダイキは

をシーナに渡せ。相手の戦力がわから

再びダイキは端

ーナに装備させる。ついでに

ない俺をおいてきぼ

DフィールドNO3

た。そこには黒髪の長い髪、色白で端

ョ~

け寄り女に

前で、てっきり男

は俺を

西地区の施

機嫌に

っ…

はため息をひとつ漏

り気じゃないの。ただパーティーリーダ

た。ただひとつ把握したことは、このリョウって女は見た

めるなよリョウ。じゃあ早

ウを嗜め、

からぶら下がる大き

に空きがあるから、先にダ

指示

はなにをす

問い

をチュートリアルするか

をしてくれた。聞けば単純

ND OF THE

で全員が

うに扉が並び、ヒデの指示で一番奥の扉に入った。ここがいわゆるブースであり、2メートル

イニングに横たわり、機材からコードで繋がれているリストバンドとフルフェイスのヘ

俺は見知らぬ街の真

に横たわった。だが数秒後には、まるで瞬間移動したかのように雑踏の中に立っ

を着た多くの人間が溢れている。人類の歴史はまさに『戦争』と共にあったと言っていい。争いの中で、人類は進化と成長を続けてきたのだ。その足跡を知るもののひとつ、それは兵器である。いわば人類の財産とも言うべき実際の兵器を装備し、このゲームのフィールドで戦っていくのだ。

。必ずこの近くにいるはずだ。いいかダイキ、リョウ。見つけたら声をかけてパーティーバトルを持ち

キ『

ウ『

指して行け。俺たちの合流ポイントはそこだ。あっ!あとシーナ、ここはニ

『は~

わかりま

杯の返事

と、明らかにアサミの声で俺

!こっち

(MP5)、腰にこちらも小さなサイドアーム(ベレッ

のである。ならなぜアサミ

んで俺の事

サミに

はじめて、徐々にフィールドを上げてくるの。だからD級に初期設定の装備の人なんてほとんどいないよ。あ

165センチの俺より10センチぐらいアサミは

はいない。、俺の質問は愚問に間違いないなく、

の物でもこのフィールドでは充分大丈夫だよ。逆に火器装備は、私

ながらこれから始まるな

なんだ

い男の声が小さいボリ

ないって聞いてるの。報酬はこちらは

ウの

。よし、ダイキと俺は

が聞こえ

た。すぐ

もインカムか

の通信機能なのだろう。それを思うと、リョウと話している相手

ルやりたいって、

は7

級をウロチョロとして

いメンバーを入れたの。イーター相手のミッション

んどのだから、バトルもいい経験になる。フルパーティーで人数も合うしな。ただオタク

ドで落ち合いましょう。こっちのパーティーネームはTHE 

っち

バターの戦闘服にパーティーのロゴって、

リョウにしては

いフルフェイスのマスクに、同じく黒のメタル

デさ

しいなその帝国兵の服

し大きな体で、黒の戦闘服に鉄

立っ

来た

キの

ルドに移動しよう。リョウ

かっ

ッションを説明する。歩きな

を引いて誘導してくれている。「迷子にならないように」だそうだ。二

間オンラインゲームは、パーティーでのプレイ

ーティーでコンプリートし、個人のレベルを上げ、ランクの難易度を上げる。ランクが上がればミッション・コンプリート時のパー

てそうではない。個人の経験値は、フィールド内で、個人が倒した敵の数やランクに応じて個人が得られるポイントである。だがパーティーボーナス(報酬)は

ー全体のレベルを上げる役目を支っている。だから少ないパーティーボーナスで、養えるパーティー人数は少ない方がいい。だが一人でも人数が多い方がミッション・コンプリートへ大きな有利になる事は言うまでもない。そこで残りの一枠を埋める傭兵と言う職業が存在する。傭兵とは、いわゆるフリーランスのプレイヤーで、どこのパーティーにも属さ

ーサイズSのフォワ

ズがあり、その特性により

に秀でたアバター。しかし装備の数は3つ

ルラウンドプレイヤー。経験値の割り振りで、ある程度の自由

器は4つだが、総重量に制限はない。重火器を持てるの

ードでの需要が多く、かせられる仕事は極

だから、リスクとクオリティーの高

低いパーティーではデメリットが多く、使い捨てできる傭兵を

ないソロプレイヤ

界で人を募りパー

ONTI

ンフィール

る。1と2は説明不

が、FRONTIERの

している。ミッションフィールドの敵がイーターと言われる『AI兵士』なのに対し、オープンフィールドはプレイヤーVSプレイヤーの戦

ールド内には様々なシチュエーションが用意され、任意でルールを決め、開始

め、力量に差のあるパーティーバトルではポイントの賭け金がハンデとしかなりえない。このパーティーバトル

ルが、俺の初めての

フィールドへ出た。その瞬間、凄まじい爆裂音と乱射音が俺の鼓膜を響かせる。俺が踏み入れたこのフィ

てたわ

ノーマスクで長い金髪の美貌が見える。肩にはM16(アサルトライフル)、腰にはイングラム(

にもBLACK EMPERORのロゴ

われた金を正当に取り返そ

もオッケ

囲気が変わる。なにか楽しいこ

ころで、ブルーの迷彩服を

 OF THE WORLD

ズMの男が俺

イツがパーティー

、そう

が答

だな。とっとと契約

現れる様子を、俺は驚きの表情で見ていた。対峙するヒデも同じ仕草でコマンドを出し、契約を入力していた。俺は不思議な感覚に混乱していた。目

、契約

コマン

しかもハイプレイヤーがいるじゃないか!!リベ

約が完了すれば、相手のステイタスが見れるのだ。

ててみた。すると俺達5人の

D OF T

ィーラ

バー J

EX〔M〕パ

AYER【JO

ター

:SC

 ブローニン

:M1

4:

 SE

ター

1:

:コル

イングラ

:ニホ

I SE

ター

1:

:S&

:S&

4:

I SE

ター

1:

ベレッタ

スローイ

NA S

ター

1:

コルトM

3:

員の情報が映

チャー)撃つんじゃねーぞ!

に合図を送り歩いていった。それ

て…バトルで勝って相手から

づいていたこと

うだ

が答

られるんですよね!?そん

葉にリョウ

私達はねB級で戦ってる上位パーティーなのよ!!あんたみたいにウジ

威嚇にダイキ

ゃない。こうしてオトシマをつけにダイブしてきたじゃ

ーリーダーになったの!?私にい

責任を感じ二人に歩み寄ろうと

入ったら凄いコ

もなく、ただただ二人

ていたヒデが、頃合い

とリョウが突っ込み、俺とダイキで援護。今日は

りしたもんだ。だがすぐに興奮覚めやらぬリョウをアサ

ナ。見苦しいと

キが

なんかす

俺も

いつもの事だ

笑いで場

。幅約20メートル、長さ約200メートルの路地でバトルをするのだ。遥か先には相手のパーティーが見え、すで

に掛けてあったMG42を地に下ろし、

ウがアサルトライフルを

最初の攻撃が大事だ。

て前に進出できずにいるのがわかった。この一本道での攻防は

ームだからってナメるな!ありゃ痛

敵の前進を防いでいた。その間もダイ

気に敵のテリトリーに入

からリョ

射!ダイキ!MGをしまって

フルで連射しながら前進。ヒデもガーランドからア

かに我々がテリトリーを広げてい

えら全員キ○○マぶ

を放ちながら連

ーナ!お

構えた。誰にも教わって

を撃つ

て初めて引き金を弾いた。弾丸は地を撃ち砂煙りを上げる

なんかお

それを

き付けて

瞬間、敵の前衛が一

ンター

トウを抜いた。敵の援護射撃の中、近距離

ミ!撃

、撃ちまくる。敵のフォワードは一瞬怯み、足を止めた。その期を

ぁーー

の迷彩服が真っ二つにセパレート

旦退

ョウは後退。15メート

者だわ

インカム

のパーティーリー

TIERにダイブする場合が多々ある。その連中の中には本物の戦

りだった。だから退役者はあのパーティーリーダーひとりだけだ。レベルも他の

スとはフォワードと

っていけばいいわ!!このま

が反論

ンドを構えて

きでうろたえ

キとリョウの声が

ョンで退役者にプレイヤ

、リタイアさせたプレイヤーの今ミッションで獲得している経験値を奪う事ができる。これはモラルが問われるゲーム内の最大級のタブーである。しかし、このプレイ

ティーバトルは本質が違う!退役者だからと言

。バンッ!!ガーランドの重い銃声が一発。物

ように後方から密かに狙われているわけじゃない

ンドを放つ。続けて敵の

おまえらでケ

。ダイキが援護射撃で敵を止める。続い

!お前も

れるように走り出す。現実世界より早く走る自分にびっくりしながらも、援護射

!一瞬で終わ

の肩にヒット。痛みでのたうちまわるスナイパーの首に小型のナイフ

ーの姿を確認し

前に出る

アサミとリョウ

おびき出

PGを構えた。それを確認したアサミが

コルトに持

俺は腰からサイ

の肩に乗

の背中にリョウが密着。後ろから俺の腕を強制的に

せる!あんたは私の

こるのかはわからないが、ひとつ理解できたの

!行く

面を捕らえ大爆発、辺りは炎と砂埃で視界を失った。パーティーリーダーは大破した障害から逃れるように、サブマシンガンを乱射しながら2メートル前方の障害

!もう終わ

ーは両手を挙げ、

ちの新人教育が

ら、俺の腕を左右

!撃っ

図で俺は引

。弾は目標の心臓部分に命中。次の瞬間、パ

了!みんないい

図のように、リョウは俺の腕

った

時間にして約10分。俺

ブポイント

態を把握した俺は

NTIERだ。

言葉もなく、ただセピ

かの注意点を言われた。まずブースで目覚めた

ら抜き忘れ

で光りの柱のような円に入った。ここに入った時点でセーブ完了となり、現実

た。ダイブは脳に直接シンクロするため、初心者のプレイヤーは慣れていないからプラグアウト時に体の異変を感じるらしい。少し落ち着いた俺は、もう一度体を起こし端末機を確認した。すると機械から

ごった返していた。喫煙室の前まで

疲れ

える。やはり現実世界の

はキャッシャー

めた。このFRONTIERのステーション

!。とりあえず

テーションを出て、電気街の外れ

昨日カツアゲされた額な。

同時にアサミとリョウが人数

が、たいしたことな

らミルクと砂糖を多め

たね~!シーナも

は笑顔

してで

りの俺のために、この人たちは親切にも金を取り返してくれ

児って聞いたら世話やき

イキが

なんだよ。僕は3年前、アサミは

俺はヒデの言

て沖縄基地で死んだ。バカな弟だよ。こんなクソみたいな国の為に命を失ったんだからな。でも…

静かに

事か…。まぁそれがヒデの

しい目をし

ンも終わったし、シーナをパ

末を出して、操

ちょっと待っ

イキに

間に入れてもら

た声に、ダイ

やりたいとかって感情じゃなかった。この人た

だけだと思っていた。でも、はじめて『人

が本当なの。今日は私達が一緒だからD級でやれただけ。それに私達は普段B

が真っ先に口

…俺はあなた達と…一

だ。アサミは不安そうにこのやりと

う。パーティーランクも上がって、逆に四人だとミッションがやりづ

を養う時間もポイントもないわよ!それに私やあんたもハイプレイヤーまであとレベルを3つも上げなきゃい

ヒデを見

はS級…R-SフィールドNO.1【虐

いたら遠回りにし

そぶりを見せていたが、俺

隊だ。三ヶ月後、今後お前を雇用

い眼差しで

ございます!

々と頭

待って!どうして

納得がい

振りはしない。経験値のみでレベルアップしてもら

の口調で言った。そ

はきついって!僕やアサミだ

たハードルは

、リョウ…お前に決定権をやる。うちのエース

度、リョウに

ら…いい

をよくしたらしい。ダイキが

にレベルアップをサ

とうござ

顔で言

めて笑った!わ

ってくれた。だが

の教育係は…リョ

どうして

驚いて言

前が持っているんだ。だから

の反論を許さないほ

、使いものにならないと判断したら三

った。スターバックスの出口まで怒りで肩を震わせながら歩い

テーションに集合!一分で

返し、スターバック

くいっ

顔で俺達

あなったら引けないん

うヒデにダイ

でもリョウに新人

ー並に戦う。今までいろんなプレイヤーを見てきたが、あいつに優るプレイヤー

だ。逆に納得できない

。うちのパーティーのブレインはお前だ。

S級に必ず行ける。俺

を叩い

?ねぇ!わ

ヒデに無

のパーティーの…

った~隊長だ

俺は居心地の良

パーティーTHE END OFTHE 

た腕を俺は強く

ってもらった。相変わらずアサミは助手席で、

れ。レベル3は絶対条件だってヒデが言っ

まるで兄貴のよう

とつ聞いて

問に思った

ネーム…エンドオブザワ

アサミのイヤ

られたアサミは驚

くれ。THE END O

笑顔で携帯端末を操作し、

通る声の女性歌手が歌う英語の歌。

タイトルがTHE END 

。『この世の果てまで』って一途な

持ちになる。施設に到着し、ダイキとアサミに礼を言い車を降りた。空を見上げると星が幾つか光っていた。現実(リアル)と仮想(バーチャル)。その境界線と

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