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畦道伊椀

(2)

虚空の寄る辺

虚空の寄る辺

冒険
5.0
『助けたら、助けてもらえる世界』を夢見る少年、直弼レンジは、この世ならざるものを使役する方術、《響法》を生業としていたが、食い詰めて、協会を介さずに、某地方市在所の響法結社《吾妻桜花》から『闇営業』を受注した。   引き受けたのは、地上げ。散失して久しい某地所の霊的所有権の現所有者を調べ上げ、その権利を《吾妻桜花》に譲り渡すよう按配する。  相棒の響法師、秋月マイカと共に地所に赴いたが、調査を始めた早々、そこに建つ学校共々、その地所が何者かの手によって呪われていることが明らかになる。どうやら依頼主である吾妻桜花も無関係とは知れず、協会による保障のない身分での闇営業は、何ら企みに巻き込まれないとも限らなかった。  陰謀から逃れるために、依頼を切り上げることも出来たが、どうやら呪いの渦中には、そこで友達になった学生、《原田アオイ》もいるらしい。  『助ける決意をした少女』原田アオイを学生共々見捨てて、呪いから逃げるか、その企てに踏み入るか。 登場人物紹介 幼少のころから他の人間とは違うものが見えた《レオ》 そんなレオの不思議さに気づきながら、自分にはわかりっこないその不思議さを受け入れたい《アキ》 《原田アオイ》は堕胎したばかり。レオやアキと同じグループに属しているが、自分や周りの何かを変えなちゃいけないと屋上でたたずむ。 《リサ》は自分に意志も考える力もなく、ただ周りの空気に合わせるしか能のない自分を嫌っていた。 《サオリ》は本当は力が無いくせに権力志向で、リサを支配しながらグループでうまく立ち回ることと、たまに男の思い出で虚しくなるとき意外考える事がない。 そんな彼らの学校にやってきた二人 《秋月マイカ》 《直弼レンジ》 周囲の目も気にしないズレた彼らは、いつも我が道をゆく。 彼らには《レオ》と同じようにこの世ならざるもの、 《タマユラ》が見えていた。 《更新日:1日1話、正午までには》 《非独占的な掲載。別小説投稿サイトにおいても掲載》