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ここ、地獄で、そして地球で、天国で、混沌の海の底で、大いなる戦いがあった。後に黙示録戦役と呼ばれる大戦は、地球を壊滅させ、人類にも、人類家畜化作戦のために地上に現れた地獄の軍団にも、悪魔根絶と神聖エルサレム王国の建国を目指した天使の軍勢にも、多大な犠牲を産み、総戦死者は数え切れぬほどの犠牲者を出し、勝者亡きまま互いに罫線能力を失い、黙示録戦役は終わった。
アフターアポリカプス暦、二五三年ーー
勇者王アイオロスら八英雄と後に呼ばれることになる八人の人類解放を目指す勢力が、人類を奴隷とした魔王ルシェールと竜王ヴァイデスの軍勢を退け、今、正に最後の決戦を迎えようとしていた。竜王ヴァイデスの眠る地下九十九階の大聖堂への階段を下りながら、アイオロスは人類王国ハイランドの王、ベルナンド・ファーディガンに言った。
「お前たちは、もう手を出さなくていい」
ファーディガン王はアイオロスの真意を計りかねてこう答えた。
「手を出さなくていい? どういうことだ?」
「言ったとおりの意味だが? ここで無駄に死んでもらっては困る、だろう?」
アイオロスは大聖堂の中央で眠る巨大な竜王、ヴァイデスを親の仇のように睨めつけながら言った。そして彼は一人で階段から飛び下りで大聖堂に降り立つ。その鎧は黄金色のオリハルコンで出来ており、背中には鳳凰の羽のように八本の鎖が垂れていた。そして、その左手には皮のバックラー。右腕には、神を殺した魔剣だという曰く付きの、黄金聖剣、キングスレイヤーを握りしめて。
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