崖の上の薔薇は、冷たく咲く
われていた。沙羅場ルカは「少し遅れて戻る」と言
ヴは屋敷を見上げた。ここは彼と共に五年を過ごし
信じて疑わなかった――その夢が、
小さく護衛に何かを告げ、未
一瞬にして炎に包まれた。草木一本に至るま
屋に入るなりドアに鍵をかけた。そしてそ
ぎの事情で途中で切れてしま
があり、ようやく今日だけ時間を空けられたらしい。だからこそ、神城イヴに
城カルロの姿が映し出された。指先にはまだ火の消えていない葉巻。
たりだな、
小路レオナルドと結
拍置いてから
でも、ひとつだけ
は慈しむよ
って
見つめた。その眼差しには、隠
ネットリング
威と地位の象徴。神城家の頂点を
に目を見開いた。だが、すぐに理
国したら、この手
てはお前のものだ。お前が望むな
置き、今日伝えねばな
小路レオナルドも来る予定だ。顔を
微笑んでう
集まり、輪の中心で誰かを取り囲んでいた。どうやら開幕の一曲目
その顔を確かめた瞬
城エリ
内がざわめき
ナのもとへ歩み寄る。そしてその手を取り、甲に
ちは目を輝か
アで一番ハンサムで、勇敢って噂の人よ?まさかあ
くても、私生児でもこんなに大切にされて……し
踊る二人を見つめていた。才色兼備、まるで絵に描い
言っては断り続けた。踊るのは好きじゃない、と。それなのに今、彼はマ
これは、神城イヴの頬を平手で
場ルカの手を取って、満面の笑み
イヴの姿を認めた瞬間、そ
放し、ばつの悪そうな表情を浮かべて