記憶をなくした女将軍、運命の人を間違えました
“不慮の事故で崖から落ちて記憶を失った私は,目覚めた時,自分が将軍であること,そして許嫁がいることだけを覚えていた. やがて朝廷からの使いが私の前に立った時,私の心は高鳴り,期待に胸を膨らませた. しかし副将は別の人物を指差し,あちらが私の未来の夫だと言った. 信じられなかった.「ありえない!気が狂でもしない限り,あの人を好きになるなんて」 太子は笑い出し,若君の顔は歪み,私に後悔するなと言い放った. 確かに私は後悔しなかった.後に心から悔やんだのは,彼のほうだったのだ. 残念ながら,私はもう,心も瞳も彼一人で満たされていた,かつての娘ではなかったのだから.”