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第5章恐喝 (Part
Two)
文字数:1328    |    更新日時:30/07/2022

チェン・シャウクンといえば、学校を早くに中退した無学な男で、そこら辺のごろつきどもに紛れ込んでしまった、いわば典型的な落ちこぼれのやつだった。

「ちょっと屋上まで同行してもらおうか… うん? てめえに拒否権はねえんだよ!」 3人は一斉にズボンのポケットから青い木の棒の柄を取り出した。普通の紙切り用の木の棒だった。

この時、ワン・イーはますます多くの記憶を思い浮かべ、その顔もよい一層冷たくなっていた。このクンというやつは近所でも悪名高い不良で、弱者いじめだけは得意という。ワン・イーも何度か彼に恐喝されたことがあり、ここで彼と出くわしたのは本当に運がわるかった。

この場にいるのは20年前のワン・イーであれば、今頃は怖気づいていただろうが、生まれ変わってからの彼は全くの別人であり、20年間の終末世界での闘争の中で多くの危険に遭遇していたので、このような光景は彼にとって大したことではなかった。

だからワン・イーは何も言わず、この人たちに囲まれたままで、大人しく一緒に屋上まで歩いて行った。

バタンッ。

クンは片足で鉄の扉を閉めた後、再び髪を揺らし、斜めに口角を上げて息を吹きかけ、「俺ら付き合いも浅かぁねえからさ、率直に言うと、最近少し金に困ってるんだ。それで少し、貸してはくれねえかな?10万!10万くれりゃあ今度のことは見逃してやるよ」と言った。

「俺に10万も持ってると思うか?」

「しらばっくれてんじゃねえよ!てめえ学生ローン借りてるの知ってんだからこっちは。それにお前ら学校の連中はみんなクレジットカード持ってんだしそこから金出せよ!そんなことも知らねえほどこの俺様が馬鹿だと思ってんのか?あ?」

「大人しく金をよこしたらいいんだよてめえはよ、なんなら銀行に同行してやってもいいぜ?もしいやというなら…ふんふん…」

ワン・イーは何の恐れもなく、穏やかな顔でクンを見ていた。「お金はないけど命はあるよ、ほしけりゃくれてやるよ、もちろん、その度胸があればの話だがな」

「ほぉー?」クンは首を伸ばしたまま彼を上下に見て、目を吊り上げて鼻で笑った。「たったの数年ぶりでもうこんなに度胸あるようになったのか? どうしたんだ? カンフーをでも習ったのか、それともエリクサーを飲んで武術の達人にでもなったのか、てめえ一人で俺ら三人やっつけると思ってんのか?」

「今帰ってくれれば、何もなかったことにしてやるよ」 ワン・イーは目くじらを立て、怒りを抑えるのに必死だった。

「けっ、何だお前は? 調子乗りやがって、 てめえ如きにこの俺様に命令してんじゃねえよ」

「チェン・シャウクン!俺を本気に怒らせるな!」 とワン・イーは冷たく言い放った。

「ぶっひゃっひゃ!」クンは突然笑い出し、ワン・イーに指さして「何て言ったんだ? 俺に手でも出すのか?」

他の二人も一斉に笑い、一人が「はあ、相棒、今日は本当に日が西から登ってきたかと思っちったよ。 クンさん、こいつ明らかに俺らのこと馬鹿にしてるよ、ちゃんと懲らしめないともっと調子に乗っちまうぜ!」

クンは顔を前に伸ばし、右手をあげて自分の顔を指差し、「ほれほれ!やってみろよ!絶対に手加減とかしねえでくれよ」と言っていた。

「あほが」

ワン・イーの目が突然冷たく光り、動き始めたーー。

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