天下界の無信仰者(イレギュラー)
り)を信仰し生きていく。故にここには仲間外れというものはなく、必ずや自分と同じ信仰で結ばれる仲間がいる。神
の信仰に|精進(しょう
ある内容は以前読んだ教科書と同じだ。どこもか
飽き
ハ
トをビリビリに破い
自分の生き方くらい
律(しんりつ)学園の校舎があった。全寮制の学校
今日はその
今度の学
やじかみあ)は面倒く
た道。その奥にはコンクリート製の白い校舎が立っている。続く道の両側にはト
ある事情があるのだが、ようは入学式はもう始ま
見上げる。正直に言う
、ほんとに
、あ
後から声を掛けられた
姿が見当
がやはり見当たらない
ちですこっち
下
いた。小学生にも見える幼児体型で、白色の髪をツインテールに
んだ? な
嬌があるがなんだか
かして、君も遅刻
少女が聞
、え
。実は、ボク
勝手に遅
な中ちゃんと目覚まし通
うだった
ーん」と考え出し、思い付
ないとかですか? それ
は
うでもない
に来る決まりだったんだよ。それを誤解し
んじゃないから
くても大丈
じゃね
が分からないなんて。ププ、君も
ああ
いつなんか
反論するが、彼女は
お手伝いするのが
信
表情が固
そこには己の信仰を示す印が付いており、己を鍛える|琢磨追求(たくまついきゅう)は赤のスペ
愛連立(じあい
あいれんりつ)である白のハ
れば助ける|神理(しんり)だ。だから彼らは人を助ける
つ)の彼女は人助けができる
りますから! えっと、あなたのお名前はなんです
と頬を持ち上げ俺
な声を零して、表情
見るのが
の腕章を見
た。生まれた時から信仰を持つ|天下界(てん
天下界(てんげかい)に
表情は驚いているのか怖がってい
司(みやじ)、|神
。気まずくて目
の子は大声を出して
、ごめんな
! 待
れるぅ
わね
れるぅ
ねえよ
で校舎へと行ってしまった。伸ばした手が虚し
…ち
打ち
く、知っ
き付け、俺はその
脳裏に浮かん
信仰者(イ
…く
しさに
いくが、この棟の一階には学習室と特別教室、そして
年一組の文字。その札を見る目がど
成績が優秀な者を集めた特別進学クラスというのがある。ここでは信仰の区
場所に俺が入るこ
げかい)の例外、
してイレギュラーなん
ってどうして自分が無信仰者なのか知らねえよ。でも、無信仰という事実がどうしようもなく世界
ジ|憂鬱(
が、俺は仕方なく、せめてもの思
していた。あちこちですでにグループができて
今も勉強に|勤(いそ)しむ女子が迷惑そうに抗議し
緊張しながら挨拶を行なっているの
落ち着いた様子で語り合ってい
けているため誰がど
仰者だと一発で分かるという
れば一番後ろにある窓際の席が空いて
。入学式にはいなかった生徒が来れば当然か。だが、ざわざわとし
は無視だ無視、それに限る。俺は机に頬杖を突き
うのはどうしよう
」「おいおい、マジかよ」「どうし
……
ち言うなよ、聞
わ」「なんで|神理(しんり)を信仰し
……
たが、やめだ。俺は周りを見渡して、最初
てんだ、俺とにらめ
すぐに目を|逸
、俺の
学式なのにお通夜みたいだ。でも気にしない、悪口が聞こえ
ん
響いた。見れば女子の一人が立ち上がり俺の前まで近づいてくる。