椎名悠真
小説1部発表
椎名悠真の小説・書籍全集
幽霊は検事の隣で真実待つ
都市 産業スパイの濡れ衣を着せられ, 婚約者の妹・美奈子に廃墟で監禁された.
薬で麻痺する体を引きずり, 最後の望みをかけてスマートウォッチで婚約者の正人さんに助けを求めた.
しかし, 受話器の向こうから聞こえてきたのは, 氷のように冷たい一言だった.
「もう俺を巻き込むな. 勝手にしろ」
その言葉に希望を絶たれた私を, 美奈子は嘲笑いながら炎の中へと突き落とした.
どうして信じてくれなかったの? 私が命懸けで火事から救った美奈子の嘘を, どうして….
次に目覚めた時, 私は魂となり, 自分の「自殺事件」を担当する検事になった正人さんの隣に立っていた. 彼が真実を知り, 後悔に身を焦がす復讐劇を, 特等席で見届けるために.