虹色 みらい
小説1部発表
虹色 みらいの小説・書籍全集
奪われた子供と妻の決意
都市 結婚三周年記念旅行の前夜, 夫の京佑は元カノの和歌菜からの電話一本で, 私を置いて家を飛び出した.
「和歌菜は今, 大変な状況なんだ. 君には関係ないだろう! 」
彼の口から出たのは, 聞いたこともない冷たい言葉と, 私への苛立ちだった.
クリスマスの夜, 出張中のはずの京佑が, 和歌菜とその子供と公園で仲睦まじく過ごす姿をSNSで見てしまう. 問い詰める私に彼は「和歌菜は末期癌なんだ」と涙ながらに訴えた.
その言葉を信じかけた矢先, 公園で彼らと鉢合わせした私は, あまりの衝撃でその場に倒れ, お腹の子を失った.
絶望の淵で, 私は静かに誓う. これはただの裏切りではない. 私の子供を奪った彼らへの, 復讐の始まりなのだと. あなたの傾向から
潔癖症の嘘、裏切りのキス
紅蓮 カイン 10年間付き合った婚約者の和也は, 「潔癖症だから」と言って, 私とのキスをいつも避けていた.
しかしある夜, 私は見てしまった. 彼が兄の元婚約者である幸世と, 公園の隅で情熱的なキスを交わしている姿を.
私が高熱で倒れた日, 彼は「会議中だ」と電話を切り, 幸世と旅行先で食事を楽しんでいた. それだけではない. 彼は私を無情にも解雇し, 私の秘書の席を幸世に与えたのだ.
「瑞実のことは大切にしたいから, ゆっくりと関係を深めていきたい」彼の優しい言葉はすべて嘘だった. 私はただ, 幸世の「代役」に過ぎなかったのだ.
10年間の献身と愛情が踏みにじられた絶望の底で, 私の心に冷たい復讐の炎が灯った.
結婚式当日, 私は姿を消した. そして, 披露宴のスクリーンに, あの夜のキス動画を流すよう手配した. 「和也, あなたの人生は, 今日で終わりよ」