Login to ManoBook
icon 0
icon チャージ
rightIcon
icon 閲覧履歴
rightIcon
icon ログアウトします
rightIcon
icon 検索
rightIcon
closeIcon

アプリでボーナスを受け取る

開く

銀河旅人

小説2部発表

銀河旅人の小説・書籍全集

白い狼の身籠った番、再起の刻印

白い狼の身籠った番、再起の刻印

人狼
5.0
癒し手から、ついに妊娠したと告げられた。 二年にも及ぶ絶望の末、私は黒石一族の跡継ぎをその身に宿したのだ。 この子は、私たちの未来を繋ぐ鍵となるはずだった。 アルファのルナとしての私の地位を、確固たるものにするはずだった。 だが、歓喜に浸る間もなく、親友からの念話が私の世界を粉々に砕いた。 そこには、私の運命の相手である涼真が、他の女を壁に押し付け、その唇を貪るように塞いでいる映像が映し出されていた。 問い詰めると、彼は「ストレス発散だ」と一蹴した。 跡継ぎを求めるプレッシャーのせいだと、そう言った。 だが、本当の致命的な一撃は、彼の母親と愛人、聖奈の会話を盗み聞きしてしまったことだった。 彼女は妊娠六ヶ月で、彼らが言うところの「真の黒石の血を引く者」を宿していると。 運命の相手である私は、ただの「空っぽの器」でしかなかった。 十五年間の愛と忠誠は、すべて無に帰した。 私が一族のために築き上げたビジネス帝国も、ただの道具。 私が慈しんでいた奇跡の子も、彼らにとっては無価値。 私はただ、脆弱な血筋を持つ政略的な駒で、いつでも取り替えられる存在だったのだ。 その夜、満月の祝祭で、私は妊娠を公表し、彼らの許しを請うはずだった。 代わりに、私はステージに上がった。 涼真の目をまっすぐに見つめた。 そして、古の離別の言葉を紡いだ。 それから、私はすべてを焼き尽くすための協力者、ただ一人の男に、プライベートチャンネルを開いた。 「戒」私は念話を送った。「あなたの計画に乗るわ」