炎に消えた家族、残されたのは叔父の腕だけ

語棠の一歳の誕生祝いに行っ

財宝が並べ

くれず、父の年の離れた友

叔父さんが一生面倒を見てやらない

き尽くす大火に見舞われ

曜と幼い娘の語棠

供を食い物にしてやろうと

のために海外へ送り出し、語棠は

日か

いう「叔父さん」ただ一人だ

スの葉が、秋風に

兄、夏知曜の顔を見つめながら、胸の

を身に着けている。その瞳に浮かぶ憂いは、十年前、空港

ライトはアシスタ

ョンさせてある。以前、君が話していたフレン

と口角を引きつらせた

そんなに気を遣

いをしてきたか。もう十分だろう。 夏家の事業も、今や欧米で完全に軌道に乗った。君が芸術

「子供の頃、フランスで音楽会を聴きたいっ

ん覚え

パの音楽祭のドキュメンタリーを見ていた。そして画

で、穏やかな声で言った。「語棠が大きくな

が彼女を天にも昇るほど

えもついでに摘んで

が蘇

掴みにされたよ

れて兄に心配をかけ

」 声がく

、数秒間黙り込み、言葉

慎重な探りを入れるような響きがあった。「君と、叔父さんのこ

しめた。爪が手のひらに食

なく、心を痛めてい

でなく、彼女の憂いのないはずだ

族の圧力に屈せず兄と彼女の相続権を守り抜いてくれたのも、そし

念は、いつからか

で看病してくれた彼の温かい手首

ロを手に、彼が「語棠の音色は、いつか世

忘れて

ない。ただ、気づいた時には、ど

を吸い、平静を装って言った。

の声が重くなる。「だが、感情は別だ。恩返しのために無理をする必要

ず声を荒げた。だが、すぐに自分の失態に気づき、

ことは、私から直

り、スマートフォンの画面に向かって笑顔を作る。「お兄ちゃん、約束する。来月、必ずそっちへ

うやく笑みを返した。「君が食べ

えると、部屋は

膝の間に顔を埋めた。こらえてい

が、恩義を愛情と錯覚しているだけかもしれないことも分か

を窒息させよ

。つい昨夜、彼女はまるで他人

を味わってしま

こと。それが本当に最

は分から

するだけで、心臓の一部をえぐり取られたか

は慌てて涙を拭い、傍らに用意してあった

間、夏語棠は雷に打たれたかの