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詰め合わせの掌編小説集

チャプター 2 紐づくもの

文字数:1242    |    更新日時: 30/07/2021

ようと心に決めていた。二十歳の誕生日、何を買えば

いいやつ

色のパッケージにインディアンが刻印されている。タールが12mg。ニコチンが1.5

う。全然人はおらず、髪の長いハンチング帽を被っ

ける。そして煙草を咥えるが全く煙が入ってこない。火種も燻らない。首を大き

た状態でライターで火をつけて吸い込む

りがとうご

口の中になんともいえない味が充満する。僕はその

で肺に入れなきゃ、喫煙者に馬鹿にされ

咥えたまま、僕を引っ張っ

者よ。自己紹介は以

司波……今

見ていたようだ。目の前には喫茶店を背に座る志賀

うし

彼女は眉と眉の間をかくときは大抵焦っている。僕は

懐かしい記憶

 まぁいいわ。そ

の話だ

味が脳内に染み込むように、

よ。一緒に禁

所で、植物園の喫煙所で、都会に遊びに行って命からがら見つ

を見ながら目の前

やめる

性が誰なのかがわからなくなる。僕は灰皿に煙草

いる。煙草をやめたら僕らの記憶はどんどん消え

と5年同居した部屋を後にした。そうだ駅

する。名前は書かれているがこれは

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