ヤーカ 北より来たる騎士
優れた人たちでも、大雪となれば森に入るのはためらわれる
入念にするのでしたが、武器を持たないヤーカは
な囲炉裏があり。女たちはその周りに集まって、男たちが
り削ったりしてアクセサリーなどの装飾品にする
クレスを作ると、それを隣の少女に手渡しました。その少女は黒髪のヤーカとは対照的に白
ーカって狩りに出
う
的な彩色を施しながら口を開き、ヤーカ
んで
ってなに
て囲炉裏の火へと目を向けます。その炎を挟んだ向こう側
てるし。なんで、また
と頷き、新しい骨を手に取り、それを足で挟みな
っこ
れだ
の垂れてきた黒髪を耳にかけ直します。そして、しばらく考
ったり、剣を振るってるの
の火にゆらゆらと照らされる同い年の彼女の横顔は妙に大人びて見
を柔らかくして、何か遠くを見るよ
初はそう思
止めてヤーカの
時、凄い森が綺
骨に穴を開けながら、
なんだよ。真っ白で、風の音しかなく
てアクセサリーを作っていますし、あまりにも寒い外になど出ては冗談ではなく死
…。もっといろんな
えながらそう声を上げます。チリーはその言葉にちょっと違和感を感
平原があるんだ。冬の間は真っ白でまっ平らな世界がずっと広
から炎を覗き見ます。赤やオレンジが色とりどりに変化する景
たい。色んな人にあってみたい。う
くりとしたものを感じます。ヤーカは子供っぽく話しているのに、
ーカ
ます。ヤーカはいつものような天真爛漫な微笑みで、心に
ボードゲームみたい。
を張って言うのに、チリーはふんと鼻を鳴らして
らな
色に火に照らされている横顔を見やります。チリーが不機嫌な時によくする、唇の赤が見えない
って
……怒
ない色塗りをします。赤と緑に交互に塗る作業なんてとても単純で
らして、どうしようかと思案します。チリ
あえず謝ろうと思って、
リー
…
ぇ、
何
を見ます。すると、ヤーカはやっとルビー色の瞳と目が合った
めん
至近距離で見つめ合います。チリーは、ヤーカの灰色っぽい瞳にどこ
……。
と、お尻を少しだけ上げて彼女との距離を詰めます。肩や腕がぶつかる
狭
迷惑そうに、声色は
いじ
ったことに嬉しそうに、彼女
、肩を寄せ合ってネックレス作