THE END OF THE WORLD ー世界の果てにて…ある少年の物語ー

年者

孤児、及び孤児と認定され施設にて保護されている未成年者に、

で養う事は賄いきれず、４年前より執行された法案。少子高齢化もあり、施設の子供たちを引き取る家族も増加

にやってきた里親希望者が気に入った子供を選ぶ。乳児から３才の人

、また出された子供にも学費や医療

ケースを外に出

いたハルカだが、最後はヒデにも助けてもらい施設を出た。高校に進学した俺は、昼間は学校に通い、夕方ＦＲＯＮＴＩＥＲでレベルを上げ、その後深夜までハルカの店で裏方として働く毎日だ。まだ１６才手前の俺は表で働く事はできない。だから雑用全般が俺の仕事

用、裏方、

でのプレイは仕事や

たことになる。忙しい日々だが、俺は施設にいた頃より充実し

ル

今日もよくが

しく思い、店で働

ナ、こ

も進んで実行できる。俺は

しながら酒を作る。この店の客層は、中年から初老といった年齢層が多い。歌舞伎町のメインストリートから外れているこの店は、場末感があり、落ち着いた雰囲気を売りにしているからこそ、この客層なのだろう。アスカとヒカルは女子大生らしく明るく客を持ち上げる。しかしナギサは表情を変えずにひたすら客の話を聞きながら相槌をうっている。このスタイル

一員でありＭサイズのハイプレイヤー

でいえば、ハルカの保護下にあるわけであるが、こうやって別の部屋を与えられるケースも多い。ちなみにナギサはハルカと一緒に暮らしている。ここに住みはじめて１ヶ月。ようやく一人暮らしに慣れてきた。このマンションには５０部屋ほどあるのだが、日本人はおそらく俺だけだろう。むしろ、この外国人街に近づく日本

電車で移動し、リョウと合流。ダ

い、俺は所属したパーティーの力を借りて急速なレベルアップをしている。ヒデが俺にあたえたノルマである三ヶ月でレベル３とは、実は根拠のあるものであった。言い換えるなら『レベル３を達成できる』環境の中で試されているのだ。これでノルマを成し得なければ、素質がないって事だ。そしてリョウという実戦から学ばせる指導者を与える事が、急速に上げるレベルに『経験』を付加させる効果ももたらしていた。普通のプレイヤーは、一

ルドはイーターが多い。俺はアサミの後方について、援護をしていた。しかし、このイ

！下がりな

ルで蜂の巣にされリタイア。ブースで目が覚めた俺は、リアルダメージがひどく全身激痛に襲われていた。ＦＲＯＮＴＩＥＲは元々は軍事訓練システムであり、致命傷でなければリタイアできない。だから俺のように近距離で囲まれた時、リンチのように

る喫煙ルームの前で、俺はへたり座っていた

ナ！！

してくれているのが

当にごめん。

できない俺は、謝るこ

ンプリート

ない。アサミが手をかしてくれ、俺は立ち上がった。次の瞬間、鬼のような表情をしたリョウが俺をに

た…ク

いった。呆然とする俺と、あわてるアサミ。

。派手に殺られた

てきて、俺を立ち上が

ョウ

く。アサミは一連の

ートで、だいぶキ

困った顔

すいませ

しかでき

明日にはケロッ

後、スタバへ場所を移す。今日のダメ

も反省し

ローにアサミ

ッシヴな方がいいとも思っている。シーナは

もの調子で

てポジションだ。シーナが前衛２人を上手に前へと誘導できるぐらいになって欲しいんだよ。ダイキは本当はもっと後ろのボランチの位置が適している。そのためには、や

。アサミの意思を尊重しつつ、アタックできるスペースを見つけたらそちらにアサミを誘導したこともあった。

のポジションを極めよう！俺

った。最近、ミッション続きで開店準備をハルカとナギサに押し付けてしまっている。今日は平日だから

分の時間を大

てくれた恩返しがしたかった。やれることはすべてやる

休憩してもらおう。そう思いながら店の扉を開いた

ん・・

カウンターに座り、ハル

気？がんば

応できない俺のかわ

んばってるよ

執行日に姉がハルカに挨拶をしに施設に来た

・・・ど

いながら

なったから・・・。

かに言

買出し行っ

店を出た。俺はカウンター

ゃんと食

だった。そしていつも俺の

と、この店がまかない契約してい

ている。幼い時は俺がいた。だから俺を母の代わりに育てることで、その性格は落ち着いていた。しかし、施設を出た姉は、厳しい社会の中で男に依存し溺れていった。退役者で、働きもせず姉に手を上げるろくでもない男。だが姉は

私のこと軽蔑し

に呟いた。俺は

なんじゃ嫌われてもし

んてしてない！嫌いじゃない！心の中で

は、まだ一

がこれだった。姉は

杯の答え

。今はまだガキだけど…。俺が自

を見ながら、深いため息をついた。男に捨てられ依存対象物をなくした姉。きっと俺の大好きな姉には戻らない。また新しい依存対象物

二人とも別々だけど生きて

・・大好き

なくなった姉の

りの姉との再会。集中力を欠いた俺は、洗い物

丈夫

ョリソーを焼いたりチーズを盛り付けたりと簡単なものがほとんどで、マニュアルさえあれば俺にもすぐにできた。一番の仕事はやはり洗い物。グラスを綺麗に磨き洗う。これは意外と難しい。コツ

ません

罪にナ

つけて

れた破片を片

にも目覚め、戦争遺児への支援もはじめた。たまたまボランティアで訪れた北地区施設でハルカの炊き出しを手伝ったのがナギサであった。当時１７歳だったナギサは、表情に乏しく暗いイメージだったと、この時無理矢理付き合わされたヒデが回想する。しかし、テキパキ動き自分をサポートするナギサを気に入ったハルカは、彼女と交流をはじめ里親になることを決意したのだ。特に趣味や趣向がなかったナギサへ、ハ

美味い酒を呑める時間帯』だけで勝負したいとのポリシーから、この営業時間に設定された。ちなみに定休日は日曜日である。はしごの泥酔客が来る店にしたくないのだ。

が一人いる。ハルカは無下にせずウィスキーの

ラだ

キラ曰く、『ハルカやナギサとは話が合わない』だそうだ。同じヴァンダルハーツのメンバーである二人。ましてやハルカとは古い仲である。この国ＮＯ．１のパーティーリーダーの孤独を少し感じ

に立たせなにやら真剣な話をしている。俺はキッチンで洗い物

トライア

ないが・・・）にも自分がＦＲＯＮＴＩＥＲのプレイヤーだとは言っていない。学校にバレるとまずいし、戦争孤児としての身分もある。幸いにも自分の周りには絶対数の少な

とは話が

がアキ

ん。成功報酬４０パーセン

るア

として名を上げている。現在、ヴァンダルハーツの正規雇用メンバーは３人。リーダーのアキラにリベロのハルカ、スナイパ

する。ヒデとは

俺はたまらずカ

ですか

ョンにハルカ

。そろそろハイプレイヤー条件も必要だろう。それに今俺が

条件をクリアしなくてはならない。それは正規雇用パーティーでＳ級フィールドのミッションをコンプリートした実績があるという事。どんなに腕のい

ていたナギサ

らで正規雇

とるわけだ。実はこういうケースは多々あり、協力関係にあるパーティー間でのトレードはひとつの戦略である。もちろん単発のトレードで、ミッションが終われば自分のパーティー

ルプにきてもらって以来ね。１年ぶりだから

の冷静

で先頭に立ち突っ走る。それがリョウだ。リョウとおま

伝わってきた。しか

りはどうするの？まさか４人でトラ

ヤーを揃えたパーティーであってもクリアの可能性は低い。現にヴァンダルハーツもすでに５

だが、腕はこの国で１番だ。もちろんこいつはヘルプだから傭兵契約での

だ。嫌なヤツにも頭ぐ

葉にハルカ

そっか・・・。久しぶりに楽し

うだ。ナギサが困惑し

誰

ギサの肩を

ュウ

ズの天才スナイ

輩の面倒見もいい。そしてこの国のＦＲＯＮＴＩＥＲのカリスマ的存在となってしまったレイニーデイズのメンバーとして、横浜のステーションでは新しいパーティーやプレイヤーたちから絶大な信頼と尊敬を浴びている。スラムドッグス自体はＡ級パ

ならばフラッグ戦はどうやって決着をつけるのか？ここ

ュウガの的確な指示で動く完璧な組織力によってフィールドを支配し、フラッグ戦では退路確保には一人も回さず全員で臨む。重火器を持たないスラムドッグス

がヒュウガの持つジョブＧＥＮ

ラッグではなく、飛行系フラッグを選んでいる。飛行系（軍用ヘリ）は動きが早く難易度は高い。しかし重厚装の戦車系とは違い重火器でなくともコクピットや後方

た実績を見ればヒュウガがどれだけ時間をかけて熟成してきたパーティーであるかが理解できる。ヒュウガの理想とするパーティーの形がこれならば、アキラとの確執

でパーティーを引っ張り指示を出すシュウの姿はまるで今のヒュウガであり、自分を中心としたポジション系統を確立したアキラもまたシュウそのものであ

パンをほお張っていたら部屋のチャイムが鳴った。たまに隣のマローンが小銭をせびりにくる。タバコ銭程度

・・おはよう

返事することもなく開かれた扉

綺麗にして

は服では隠せない。この部屋には布団とテーブルと小さなパイプハンガーラ

んなに朝早くど

の上に置いてある今週号の『週刊フロン

・・・バカ

日の失敗を怒っ

いま

に謝

の？端末で得られる情報ば

だ。特に今週号はアメリカのＳ級パーティーＭＡＤ　ＭＡＸ（マッドマックス）の特集が組まれていて読み応え抜群だ。【虐殺の門】へのト

あ、行

再び扉へ

？ど

には答え

話しなさい。今日は風

どうい

きなさい！でなき

秒で支度をし、リョ

ル群が立ち並ぶオフィス街。その中の一角にあ

んの。早く

ＩＥＲの日本支社じゃないか!?なんだってこんなところに・・・。受付でなにやら書い

!?触らな

驚きは昇天した。ここは大手町。オフィス街。このビルはＦＲＯＮＴＩＥＲの日本支社。しかし俺の目の前にあるのは病院だっ

うござい

俺もそれに続く。部屋にはベッドがひとつと人工呼吸器。そして医療用の機器。その呼吸器と機器類に管やらパイプで繋がれた一人の

う。お兄

ィーリーダーでリョウの

た。こんな時、どんな態度を

椅子にす

るで老人のように皮と骨しかなく痩せ細り、うっすら開いた目は虚空を見ている。ア

てきたわ。新しいパーティーメ

は、ＦＲＯＮＴＩＥＲでの彼

専門のホスピスがあるのは知っていた。確か大日本帝国では５箇所あったはずだ。その中の首都圏エリアのホスピスが

さないと関節が硬

る側のシュウの右腕を握った。リョウのまねをして触る程

りが

りかけていた。学校のこと、家のこと、そしてＦＲＯＮＴＩＥＲ

兄ちゃん。

通いマッサージをして、話しかけているのだ

来ます

シュウの首筋にジワリと青いアザが浮か

・・・どこで

れはまさにリアルダ

は駅近くの古びた

の頼んでい

とアイスココアを頼んだ。コーヒ

が入院しているわ。そして誰一

いのに俺

デッドしてい

がわからない。だから治療法も見つからない。ああ

ろんなんらかの悪条件があったのは間違いないが、それにしても不可解である。ただひとつ共通しているの

こりうる事故だと

覚える。自分に置き

以上、極端なリタイ

り殺される状況なんてもっ

昨日怒

私の前でリタイ

。私と一緒に

さい。私

パーティーでは

いろな謎が解けた。この

本当は周囲に気を使って

女に強い女を演じ

束し

もうすでにリョウの強さ

間には師弟のような感

俺に本気で怒っ

ュウに会

ドを頬張りながら、彼女の

ダルハーツに参加す

を食い散らかしな

。まさか初めてのＳ級フィー

ンバーが凄い。元レイニーデイズの

っくりしたけど。まさかアキ

ウ曰く、この国のプレイヤーで狙撃でヒュウガの隣に出るものは

の門】へトライできるパーティーは今後２０年はでないわ。そして殿（しん

に楽しそうに

サさん

リョウの表

るんだけど想像以上のスピードで前に詰め上がるわ。当

した。今週末の新宿のステーションでの

にいきます

きないわよ。ＬＩＶＥ中継は【

台に行かないバ

の。でも…必ずコンプ

ョウと、普通に

ダラ会話をし、店を出

？今からダ

今日は学校サボってんだ

ステーションに

、いつもと違うス

。そうしま

半年間、新宿のステーションを拠点としていた。だから元ホームってこと

今週末はちょっと・

見せながら端

氏で

深々の顔

最近顔出してないから心配

場

範なの。って言っても不定

ニホントウ捌きはここにあったのか。リョウ

!

ニホントウ教え

は近距離のイーターへの攻撃に効果がある。そして

ってやめて！でも

リョウは、俺にプライベートページを開くように促す。する

トウ村雨』が俺の武器

てたやつ。

をしまいなが

ざいます！」俺はすぐに

なビルだ。しかしこの大日本帝国で最初にできた新宿ステーションは、ゴールデン街の細道を抜けた古い小さなビルにあ

くて、電気街のミーハープレ

ってブースの空きが多く、２階の隣合わせのブースに２人で入った。Ｂ

ドへ行きましょう。あそ

ンを行った場所。ここなら誰にも邪魔されずニホントウの特訓が

こでかまわ

の狭い一角。そうだな、広いスペース

あ、抜

背中に装備している

も陽炎

このニホントウって武器を実践で使うプレイヤーはほとんどいない。火器装備の方が殺傷能力が高くて数撃って稼げる

ホントウを

近距離での間合い。じゃあその間合い

姿が霞んだ。そして俺の目

ＦＲＯＮＴＩＥＲ内じゃ火器装備が１番の制圧手

たリョウに俺

トウが武器として設定

ッパあたりのプレイヤーが

メインの武器として使

け鍛錬したと思っているの？そし

呼ぶのいい加

との距離をとっ

使いこな

問い

あげたのよ。大丈夫、私・

口調で答えた。俺はす

ョウのスタイルを学ぶこととなったのだ。幸い俺はスピード特化型を目指してパラ振りされているから、リョウのいうスピードで制圧するスタイルの基盤は

今日も仕込みをやらなくてはならない。しかし

んた今日学校サボ

もうバレて

タしてて学校に連絡

ら連絡があっ

悪い。でもあんたはそんだけの決意

る。これは隠し切れない

に会って

る。釣り上っていた

・・どうだ

に言った。ハルカは悲

、勝手に行くことができないのよ。やっと会えたと思った。でもその時に見た変わり果てたシュウの

。俺は今日の無断欠席を詫

。リョウさんが言うように、あれはまさにリアルダメージの

をあげて泣き始め

１時。やはりアキラがやってくる。ハ

か・・

み消す。あきらかにいつものアキラではなかった。やはり

ウに会いに行こう。

俺はこの目ではっきり見たリア

っていたが、お前まで見たっ

りにジワーっと浮

えてその時の説明をし

お前。な

りをする。いつもは絶対歌わないが

のかわり約束してください。シュウ

キラは少し動

シーナ

も驚い

ＬＹ　ＹＥＳＴＥＲ

で再生させ声を張って歌い始めた。もちろ

ナすご

。ナギサも拍手

タク

見。ヘタクソなの

束ですよ。

言葉

向いた

がり帰って

・・・あ

域にズカズカと入っていき皆の心をかき乱している。でも、シュウを思うリョウのことを考えると動かずにはいられな

ＥＲ日本支社の前で座り込み週刊フロン

なにして

リョウ

緒にマッサージしよ

「もう・・・

にか

へ向かうリョウ

っと待

るリョウ。その

にマッサー

前には照れくさそう