妖魔の旅路
げていく。去り際に、この街の住民たちの顔をたくさん見てきたけど、やはり
のできるユチュミさんは、わたしとは比べ物にならないほどのものを見ている
無意識のうちにわたしの考えを読んでしまったのだと思う。か
めん
葉を送り届けた。謝るべきはわたしなのに……
苦しかった。でも、妖魔として目覚めたことを否定しては、仲間たちに対
、実際は人間の心を食す行為も兼ねている。人間
血肉を摂取する必要のある者には、また別の手段が必要だ。間も
さん、マハルゼさんがそれぞれの班
んが皆の役
地域の人間たちに発見される危険も高まる。だから、
などの精神的なものだったけど、ある程度人間の行動を操る能力を行使できることを
めていた。サクヤさんは人間の肉を摂取する必要はないけど、そ
の致死量に達する恐れがあるので、毎月二、三人ほど。そして、サクヤさんは血を吸った
さんが数人の仲間を引き連れて、方々に散
れだけのもの。だから、狩りの手伝いはできない。人間としては
しそうでいて、辛そうであった。今日は狩りに行けると思っていたシャ
…お腹、空い
たが、やがて小さく
へシャモギを連れ込んだ。わたしは暗がりの中でしゃがみ
いよ。血、
をすると、シャモギは一言謝り、そして感謝の言葉を呟き、わた
して、わたしたちは妖魔と言っても、妖魔の血が目覚めただけで、基本は人
されていた。生きた血肉の味に魅入られた妖魔は、や
といけないという想いが募り続ける。わたしはそれに耐えることがで
モギが必要以上に血を欲するようになっているのかもしれな
さんたちに読まれないように気をつけていた。で
がら謝った。わたしはそんなシャモ