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波の彼方で私を見つけて

チャプター 3 青年からの手紙

文字数:1254    |    更新日時: 24/09/2021

の彼方の

 きっとないし、あるとしても返事を受け取る

れから死

ておきたかったから。遺書とも言えるかもしれないけれど、遺

す。ちょうど僕の誕生日、生まれた日に、大好き

何故、と聞くでしょう。理由は

学生時代、ひとりも友達というもののいた記憶がない

沢山読んで賢くなればエリートに

に気に入られるのは、仕事のよく出来る賢い人間というより、要領がよく、世渡り上

んで火葬になったとて、現世

ていません。家族だって……物心つく前から施設に預けられて育てられていた僕に、血の繋がった家族という思い出はありません。

久しぶりに顔を出そうとすると、どこか遠くの地に移転してい

愛するひとがいたなら、

るものが何もないのです。地位も名

なく「いなかったことになる」の

は居ないけれど、波に導かれて出会ったそこのあなた――波の彼方

あなたが、僕のこと

をこの小瓶に封じ

っとこの海は、この手紙を誰かの元へ運んでくれるでしょう。波

世の悲しみから救

胸に残し、僕は

、僕のことを覚え

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