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波の彼方で私を見つけて

チャプター 10 彼のためなら

文字数:1240    |    更新日時: 05/10/2021

啓 

次の宛名は何にしよう

もらった手紙を再

とうに去っているところだった。あな

、いやに私

ルフの国の元王女……それさえ、国が滅亡してからは、なん

れが、どんな地獄のような場所だったとしても、あの小娘もそうだけ

まし

私に他人への関心が残っ

現世に自らを繋ぎ止める存在がないことの苦しみはわかる。私も、彼に出会うまではそうだったから

は彼のため

るなら、私は私のことをもっと知ってもらおう。私の発見

私は、彼という人間に対して特別な

意味を与えて

だけではない

があの小娘に優しくしているのに心が乱さ

思っていた。だが、これが恋慕というものなのだ

の炎が彼を焼いてしまいそう。それが怖いと思

えるのが面白かったというのもあるけれど、名前を知ってしまったら、

かしわずかなよそよそしさを保った

まうだろうと思った

まな工夫を凝

、私は、私の全てを教えたし、彼の

接会ったことがないばかりか、

リーダっ

、理由もわからぬ「なにか」を

今の関係でず

で、傷を舐め合い依

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