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夢見る猫

小説1部発表

夢見る猫の小説・書籍全集

余命秘書の逃亡〜冷徹なカレが、墓前で膝をつくまで〜

余命秘書の逃亡〜冷徹なカレが、墓前で膝をつくまで〜

都市
5.0
悲惨な交通事故により、彼女は一夜にして天涯孤独の身となった。 ある名家が彼女を引き取り、その一族を統べる若き当主は、彼女の願いを何でも叶え、掌中の珠のように大切に育ててくれた。彼女はそれを「愛」だと信じて疑わなかった。 だが2年前、盛大な誕生パーティーの夜。酒に酔った彼女は想いを抑えきれず、彼に口づけようとした。返ってきたのは、強烈な平手打ちだった。 彼は冷酷な声で言い放つ。「身の程を知れ。お前は何様のつもりだ?」 その時、彼女は悟ってしまった。彼こそが世界の全てだと思っていたのは自分だけ。彼にとって自分は、単に飼い慣らされた「ペット」に過ぎなかったのだと。 社長補佐兼広報部長という肩書き以外、彼の側に居続ける理由はもう見つからなかった。 やがて彼女は末期がんを患い、余命宣告を受ける。残された時間がわずかとなる中、彼は人気女優との熱愛を見せつけるように振る舞い、あろうことか彼女を別の男とお見合いさせようとする。 亡き両親の墓前、彼女の誕生日だというのに、彼は言った。「お前には反吐が出る」と。 ついに彼女は彼の望み通り、異国へと姿を消すことを決意する。 だが、いざ彼女がいなくなろうとすると、彼は焦燥に駆られた。彼女を壁際に追い詰め、氷のような声で告げる。「逃げられるとでも思ったか?私の許可なく去ることは許さない」