蜜羽みつる
小説3部発表
蜜羽みつるの小説・書籍全集
記憶喪失は演技でした、最低な婚約者を捨てて、夢を叶えます
都市 結婚式の一週間前, 7年間付き合った御曹司の婚約者が突然「記憶喪失」になった.
彼は私との思い出を全て忘れ, 若い女と浮気した挙句, 彼女からの執拗な嫌がらせを黙認した.
そしてあの日, 彼女の運転する車に轢かれ, 私はカメラマンの命である右手を複雑骨折した.
しかし, 救急車が到着した瞬間, 彼は血まみれの私を無視し, 軽い擦り傷だけの彼女を抱きしめた.
「俺は萌を傷つけたくない! 綾美は自分で何とかできるだろ! 」
さらに私は, 彼の記憶喪失が浮気を楽しむための「嘘」だったと知ってしまった.
大学時代, 彼を庇って大怪我を負い, パリへ行く夢まで諦めて尽くしてきた私の愛は, 完全に死んだ.
彼が「記憶を取り戻す」と予定していた日.
私は「浜崎結奈」へと改名し, かつての夢だったパリ行きのチケットを手に取った.