闇堂 月読
小説1部発表
闇堂 月読の小説・書籍全集
炎の病室、夫の冷酷な瞳
都市 妊娠中の私は, 炎と煙に包まれた病室で, 夫の助けを待っていた.
しかし, 駆けつけた夫は私を素通りし, 義理の妹・琴璃だけを抱きかかえて救い出した.
「お腹の子を見殺しにするの? 」と叫ぶ私に, 彼は冷たく言い放つ.
「本当に僕の子かどうかも分からないじゃないか」
その言葉を最後に, 私は我が子と共に業火の中で命を落とした.
幽霊となった私は, 夫が私の死を悲しむどころか, 注意を引くための芝居だと決めつけ, あろうことか私の弟との不貞まで疑う姿を目の当たりにする.
だが, 私の焼け焦げた遺体を前にして, ようやく夫は絶望の淵に突き落とされる. すべての嘘が暴かれ, 彼が罪を償うために妹と命を絶った時, 死してなお私に許しを請う彼に, 私は最後の別れを告げた. あなたの傾向から
潔癖症の嘘、裏切りのキス
紅蓮 カイン 10年間付き合った婚約者の和也は, 「潔癖症だから」と言って, 私とのキスをいつも避けていた.
しかしある夜, 私は見てしまった. 彼が兄の元婚約者である幸世と, 公園の隅で情熱的なキスを交わしている姿を.
私が高熱で倒れた日, 彼は「会議中だ」と電話を切り, 幸世と旅行先で食事を楽しんでいた. それだけではない. 彼は私を無情にも解雇し, 私の秘書の席を幸世に与えたのだ.
「瑞実のことは大切にしたいから, ゆっくりと関係を深めていきたい」彼の優しい言葉はすべて嘘だった. 私はただ, 幸世の「代役」に過ぎなかったのだ.
10年間の献身と愛情が踏みにじられた絶望の底で, 私の心に冷たい復讐の炎が灯った.
結婚式当日, 私は姿を消した. そして, 披露宴のスクリーンに, あの夜のキス動画を流すよう手配した. 「和也, あなたの人生は, 今日で終わりよ」