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君が泣くなんて、今さら遅い

チャプター 3 見事な演技

文字数:2977    |    更新日時: 15/08/2025

なくなるまで待ってから、真っ

時の反応――あふれんばかりの喜びに、路井晟は自分のためだと思い込んでいた。だが、違っ

メッセージを送った。あのドナーを絶対に見張

?本当に……もう、心

乃の手を握って自分の頬にすり寄せた。愛情深

病室の奥様なんて、もう半月も入院してるのに、旦那さん

清乃はかろうじて口元を引き上げたが、それは

女性よりずっとひどい――希望がすべて潰

親の家に

路井晟は一瞬ぎこちなくなり

ね、移植が終わって元気になったら、また一緒に住めば

一片もなかった。久我清乃は、喉に引っ

に、あの家でお願いしたいの。お父さんと

気づく様子もなく、瞬きをひとつすると

も、あそこはちょっと散らかってるから

。路井晟が事前に準備しよう

はない。ただ、出発する前に、あ

たが、今では穢れきっていて

った。二度と会いたくないと願っていた

きた五十代の女性――

清乃は初めて月島る

母も数日後に移植手術を受けま

を浮かべながら久我清乃のベッド

でもない。せいぜい派手で男受けが良さそうなだけ。だが浮気に

もない。そもそも、たった一人の男の心すら繋ぎとめられ

ぎった。彼は月島るかを一瞥すること

かは唇を強く噛みし

話があった。久我家を母娘

ると思うと、それだけで十分だった。だから彼女は、意地でも路井晟に頼み込

久我清乃に近づくのをいつも阻んでいたのに、今となっては、も

かったんですって? 今度こそ、ちゃんと移

うや

にしていた水のコップを床に叩きつけた。鋭

、俺まで黙っていると思うな。これ以上、くだらな

のやり取りを黙って見ていた。まるで舞台

も、胸の奥がじんと痛んだ。彼は――最後の最

する気力すら湧かず、目を閉じ

路井晟がいなくなるのは、もちろん辛い。彼の影から抜け出すには、きっ

。それだけが、彼らに報

が目を覚ますと、病室

階段のほうから微かに衣擦

の男の声は、あまりにも聞き慣れ

乃はそっと階段のドアを押し開けた。視界に飛び込ん

日の午後、あんなに怒っ

首に腕を回し、甘え

後悔してるんでしょ? やっぱり、あの

に彼女の唇を奪い

母さんに渡すに決まってるだろ。勝手

したでしょ? なんでわざわざ久我清

は艶やか

せたかったんだもん。いつもあな

さを増し、肌と肌がぶつかる音

魔め。どう

いつ唇を噛みちぎったのかもわからない

って言ってたけど、まさか月島

だ続いていたが、久我清乃はもう

人を捨てたのだから。けれど、現実をこの目で見てし

ない。冷静になんて、

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君が泣くなんて、今さら遅い
君が泣くなんて、今さら遅い
“久我清乃は肝臓癌を患い,移植が必要だった.だが,結婚して五年になる夫・路井晟が,肝臓ドナーを他人に渡そうとしているばかりか,外に愛人と子供までいたことを知る. 真相を知った久我清乃は,完全に打ちのめされた. 汚れた男など,もういらない.だが,自分のもののはずの肝臓は,絶対に取り戻さなければ. 久我清乃は,五年間一度もかけなかった電話番号に,ついに電話をかけた-- 「京南市で手術するわ.三日後,迎えに来て」 だが,彼女が去ったあと,路井晟は狂ったようになった.”
1 チャプター 1 終わらせる時2 チャプター 2 海鮮スープ3 チャプター 3 見事な演技4 チャプター 4 退院5 チャプター 5 跡形もなく消える6 チャプター 6 誕生日7 チャプター 7 静まり返った部屋8 チャプター 8 探しまくる9 チャプター 9 手術成功10 チャプター 10 天命に任せよう11 チャプター 11 一目だけでも会わせてく12 チャプター 12 本当の愛は、天秤で測れるようなもの13 チャプター 13 この恩は返します14 チャプター 14 とっくに命を終えていた15 チャプター 15 長生きする16 チャプター 16 チャンスが来た17 チャプター 17 また一つ、貸しができた18 チャプター 18 ナイフ19 チャプター 19 あなたを愛してない20 チャプター 20 一番哀れな21 チャプター 21 真相22 チャプター 22 旅立つ23 チャプター 23 エンディング