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十世の恋は血に染まりて

第5章神剣の主 

文字数:1005    |    更新日時: 27/08/2025

魂が冥界へ堕ちていない

えず、私をぐいと突き放す

と、天地はにわかに闇に

巨大な藍色の法相輪環《ほう

《しゅうい》が格段に進んでおり、背後の金環

解かれたばかりの玄淵では

時、遠くの月嬋が不

と、全身がずしりと重くなり、見えざ

、手を挙げ、神剣を

認めた神剣は、私の手

た。「よくも私の

後にも白い光が走り、私

ない。月嬋に睨まれては、逃

という感覚は、実

打ち、背中に冷

さに蟻と巨象ほどの差が

月嬋の一撃を受け止めるも、たちまち吹き

が込み上げ、一

すがり、その瞳に

めるのだ。汚らわしく下賤な

を拭うと、落月を手に、

ぶが、彼女はひらりと身をか

の姿に、私は思

と、どちらが魔か、

と同時、月嬋の掌

大な金色の光が迸り

いたはずの葉黎初が、突如とし

て私も、呆気

を危うげに細める。その声には、聞

―何

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