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今日から私、兄たちの最愛の妹です

チャプター 2 真の令嬢は心優しく、偽の令嬢は悪辣

文字数:2205    |    更新日時: 今日11:02

は言葉に詰まり、怒り

樹を犬呼ばわりするなん

んな口がき

「人の弱みにつけこむ犬と、権力に媚びへ

は彼女と燃えるような恋に落ちた。美月に

その時、階下から母親が降りてくるのが見えた。途端に莉子は唇をきつ

。「貧乏人の子はこれだから。まったく教養というものがない。 家を出

の教育の賜物でしょうに」 美月は薄い

の教養を林田芳乃が侮辱するということは、すなわち林

言いをするとは思ってもみなかったらしく、怒

ん、お気持ちはわかります。もうお嬢様としての暮らしはできませんが、田舎で仕

出した。美月がちらりと目をやると、そ

拍子に、彼女の持っていたバッグにぶつかってしまった

会場の人々は、皆一様に目を見

ケッチブックを肌身離さず持ち歩き、近々林田グループのアパレル部

、みるみるうちに瞳を潤ませた。「お姉さん、

いつまで続くのか、この見え透いた

莉子のデザイン

うつもりなの!?このデザイン画さえあれば、どんな会社にだって入れると

大輔が、眉をひそめてやっ

であげてください。こんなことをしてしまったのは、きっとこの家を出るのが怖かっ

不可欠なものなの。美月がこれを盗んだのは、あなたも林田家もめちゃくちゃにするため。なんて悪辣な心根で

さんは悪気があっ

が怖いのでしょう。でも、このデザイン画だけは渡せません。代わりに、あなたの町の縫製工場で女工の仕事を探

招待客たちは、口々に林田莉

う。デザインの才能に溢れ、これほど寛

美月とかいう娘に、デザインが分かるとでも?身の程もわきまえず

未来を台無しにされかけたというのに、それでも秋山美月を気遣うとは、なんと

は、まるで後光が差しているかのようだ。「どうあっても姉妹ですも

るにつけ、美月の振る舞いがいかに下劣で、道徳心に

花には棘がある

ものの、その心根は比べ物

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