icon 0
icon チャージ
rightIcon
icon 閲覧履歴
rightIcon
icon ログアウトします
rightIcon
icon 検索
rightIcon

『軍神』の身代わり~手柄泥棒の妹に全て譲って、私は残虐な「廃皇子」を愛します~

チャプター 2 賜婚

文字数:2068    |    更新日時: 28/11/2025

で、杯を交わす音が

蘇霊児(ソ・レイジ)が軽やかな足取りで御前へ進み

かがえる。その声は威厳を帯びつつも寛く、「蘇愛卿

れた。一見謙虚でありながら、その口元には勝ち誇る影がかすかに浮かぶ。「ただ一つ――鎮

く跪いた。「陛下、臣(しん)と霊児は深く想い合っております

柔らかく、情愛に満ち満ちていた。誰が見

「朕の記憶に違いなければ、秦世子と蘇家(ソけ)の長

ございます!蘇楹との婚約は、長老たちの命による形ばかりのもので

声が、秦崢の言葉を鋭く断ち切った。 闇の奥より

きると思うてか!」 蘇東成(ソ・トウセイ)は恐

た心地もなく、必死に目配せ

、驚きと疑念の入り混じった目

、確かに私めと世子の間には婚約がございました。しかしながら今、世子と愚妹(ぐまい

、場内はざ

べる。蘇楹が怒りに任せて軍功の真実を暴くとばかり思って

子を鋭く見据える。「そ

顔を上げた。額の朱砂が燭火に照らされ、息を呑むほど艶やか

興味深げに声を落と

をゆるりと掲げ、居並ぶ高官たち

殿下との婚姻を、

石を投じたかのごとく

愕と困惑

足は不自由、性情は陰険、すでに廃人とみ

竜の棲む深淵と恐れられ、嫁いだ女子が

、ついに気が触れ

し見つめたのち、殿奥の闇と一体化するかのように佇む

煥発であったか! 少年のころから頭

担い、意気軒昂として北蛮(ホ

り、将兵を率いて血路を開いたものの、落馬して両

変し、深く屋敷に籠っ

の令嬢たちは誉王の名を聞いただけで戦慄し、本人も固く

降嫁を望む女子が現れたのだ。喜

。他の皇子なら子が学問を始める歳で

独な背を案じ

かりであろうと、彼女が嫁ぐと言うのな

たの決意が固いの

ややかな声が、慶帝の言葉を断ち切った。 「蘇家

アプリでボーナスを受け取る

開く