夫と上司の禁断の秘密
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た. これでやっと, 夫と娘と過ごす時間が
根底から覆した. 「ねえ, ヒデ, 明日の夜は会える? キコ
げに呼んでいた. さらに, 私が十年近く育ててきた愛
の, ただのATMだったのだ. 愛も, 信
てを奪った彼らに, 地獄を見せてやる. これは,
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子 P
いに部長に昇進したその夜, 愛と信じていたものが全て偽りだ
成感が入り混じった喜びが全身を駆け巡る. これで少しは仕事の負担が減るだろう. そうすれば, もっと家庭に時間を
は「小説家志望」という夢を追いかけ, 今は専業主夫として家を守ってくれている. 私が外で働く間, きっと
ている. 彩葉はリビングの隅で, お気に入りの絵本を広げて一人で遊んでいた. 陽介はいつも疲れている. 私が稼いだお金で生活
た拍子に画面が明るくなった. 陽介のスマホのパスワードは私が知
. 「ねえ, ヒデ, 明日の夜は会える? キコは明日も遅いんだ
デ」と呼ぶことなど, これまでの結婚生活で一度もなかった. 何かの間違いだろう. 陽介の
寄り添って写っているツーショットだった. 松江役員は私の会社の上司だ. なぜ, 二人がこんな写真を? そして,
何度も自問自答した. でも, 彼の優しい言葉と, 私を包み込むような温かい眼差しに, 私はすぐに恋に落ちた. 彼と結婚できた時, 私は世界で一番幸せな人間だと思った. 彼のために, どんなことで
彩葉が生まれた. 彼女の小さな手を握った時, 私はこの子のために生きようと心に誓った. それからも, 私は家庭のために働き続けた. 気づけば, 鏡に映る自
. この衝撃は, 私が今まで経験したどんな苦痛よりも, 深く, 鋭く, 私の心の奥底を切り裂い
べきことに, そのやり取りの中に, 陽介が使っているもう一つのアカウントがあることを示唆する記述を見つけた. 直感的に, 私はその隠しアカウントを探した. 陽介のスマホには, 複数のSNSア
だけ登録されていた. その名前を見て, 私の心臓は
, この十年近くなかったはずだ. 私はかすかに, 彼が私を「ヒデ」と呼んだ記憶が二度だけあることを思い出した. 一度目は, 私たちが結婚して間も
私を呼んだことは一度もない. この事実は, 私の