契約結婚、期限切れのはずが?――長谷川社長が毎夜跪いて更新を懇願してくる

契約結婚、期限切れのはずが?――長谷川社長が毎夜跪いて更新を懇願してくる

Rabbit4

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すべてを失って、榊原詩織がようやく思い知った。信じていた“愛”は、ただの滑稽な茶番だったと——。 婚約者と妹は——ずっと前から、裏で関係を持っていた。しかも二人は共謀して、彼女の家産まで狙っていたのだ! 詩織は即座に、悪魔とさえ噂される男と結婚契約を交わした。——全員に、必ずその代償を払わせてやる。 長谷川彰人——残忍非道にして、気まぐれ。誰にも手がつけられない、最も危険な男。 誰もが嘲笑った——「何日もつのだ」と。だが次々に流れてくるのは、男が詩織をひたすらに甘やかし、溺愛する噂ばかり。 妹は悔しそうに言った。「あんたなんて、どこの馬の骨かもわからない男と寝たくせに!どうせ彼も、ちょっと遊んでるだけに決まってるでしょ!」 彰人は詩織の腰を抱き寄せ、くっ、と喉を鳴らした。「その“どこの馬の骨”ってのは、俺のことだ」 元婚約者が逆上して叫んだ。「あんな男、すぐに家から追い出される落ちぶれ者だ!そんな奴と結婚するくらいなら、俺のもとに戻って愛人でいろ!」 彰人は何気なく、世にも稀なダイヤの指輪をポンと詩織に投げてよこした。「俺の女には、これがお似合いだ」 何度も守られ、そのたびに詩織は自分に言い聞かせる。——これは、ただの芝居。心を許してはいけない。 だが——契約の期限が切れ、詩織が新たな人生へ踏み出そうとしたその時。本来なら彼女を解放すべき男は、彼女を寝室に閉じ込め、一晩中彼女を抱きしめて離れようとしなかった。 詩織は声を震わせて抗議した。「長谷川彰人、あなた……契約違反よ!」 男は指先で彼女の紅い唇を執拗に撫でた——その瞳は、燃えるように熱く、狂おしく輝いていた。「十分気持ちを見せたつもりだったんだがな……。長谷川夫人、この契約を——一生のものにしてほしい」

契約結婚、期限切れのはずが?――長谷川社長が毎夜跪いて更新を懇願してくる 第1章 こいつ、初めてか?

北上市。深夜、土砂降りの雨が叩きつけていた。

榊原詩織がホテルに駆けつけた時、全身びしょ濡れで、髪も無残に顔に張り付いていた。

彼女は濡れた髪もそのままに、胸に抱えた袋の中をうつむいて確かめた。

三十分ほど前、婚約者の有馬明彦からメッセージが届いた。 シャツに赤ワインをこぼしてしまい、明日急ぎで使うから新しいものを届けてほしいという内容だった。

突然の雨だった。詩織は傘さえ持っておらず、車を降りてずぶ濡れになった。それでも、コートの中にしっかり包んだ明彦のシャツだけは、無傷のままだった。

彼女は足早に階を上がり、明彦の部屋を見つけた。

ドアはわずかに開いていた。もうすぐ明彦に会える——そう思うだけで詩織の胸は甘く弾み、彼女はそっとドアを押し開けた。

その瞬間、ドアの陰から伸びた力強い腕が、彼女を乱暴に部屋の中へと引きずり込んだ!

視界は一瞬で闇に包まれ、次の瞬間、熱を帯びた体が彼女の上にのしかかってきた。 男の大きな手が彼女の首を締め上げ、悲鳴を上げることもできない。

「俺に薬を盛るなんて、死にたいのか?」

怒気と冷酷さが混ざった声が、頭上から彼女を打ち据えた。詩織は眩暈さえ覚えた。

これは明彦の声ではない!

一体誰? なぜ明彦の部屋にいるの?

巨大な恐怖が詩織を包み込んだ。彼女は必死で男の手首を掴み、歯の隙間から声を絞り出す。「知らない……あ、あたしは婚約者に会いに来ただけで……!

「はっ、よくもぬけぬけと……!」

男はもはや抑えがきかず、顔を寄せて彼女の唇に噛みついた。罰を与えるようなその力に、じわりと血の味が滲む。だが、その痛みに混じる彼女の唇の甘さが、男の奥底でくすぶる欲望を、獣のように駆り立てていった。

彼女の首を締めていた手はゆっくりと緩み、次の瞬間、彼は彼女を抱き上げてベッドに放り投げ、その上にのしかかった。

「やめて……」

詩織の叫びは、すべて男の唇に飲み込まれた。冷たく濡れた服が剥がれ落ち、彼女はまるで炎の中に放り込まれたかのようだった。冷たい雨の夜——その身は彼とともに、ただ燃えるしかなかった……

三時間後、土砂降りの雨はようやく止んだ。

男が詩織の上から身を離す。剥き出しの上半身には、先ほどの激しさを物語るように、艶めかしい赤い爪痕がいくつも刻まれていた。

詩織は布団の中で身を縮こまらせ、行為の熱をまだほのかに残した頬で、華奢な体を小刻みに震わせていた。

暗闇の中、 男の嘲るような声が響く。 「俺が初めての男じゃないだろう? 俺の前で清純ぶるな」

彼は詩織の顔を見るのも嫌だというように、そのままバスルームへと向かった。

シャワーの音が響く。詩織の虚ろだった瞳に、ふたたび光が灯る。彼女はバスルームのドアを睨みつけた——穴が開くほどに。

彼女は力なく体を起こし、手探りで部屋の電気をつけた。 そして、床に落ちていたスマートフォンを拾い上げた。

ロックを解除した瞬間、無数の不在着信とメッセージが、画面いっぱいに飛び込んできた。

メッセージの内容を確認した瞬間、詩織の顔は真っ青になった。 彼女は急いで服を着ると、振り返ることもなく部屋を飛び出した。

しばらくして、長谷川彰人はバスローブを羽織り、長い脚をのばしてバスルームから出てきた。たっぷりと味わい尽くした男の目元には気だるさが滲み、全身に甘い満足感が漂っている。

不意に、彼の足が止まる。煌々と明かりのついた、もぬけの殻の部屋を見渡し——その目が、危険な光を宿して細められた。

彼は足早にベッドサイドへ行き、布団をめくった。 案の定、ベッドには誰もいなかった。 ただ、シーツの上に小さな鮮血の跡が残されているだけだった。

男はわずかに呆然とした。

この女……初めてだったのか? ——ふざけるな。

彼はスマートフォンを取り出し、電話をかけた。その声は氷のように冷たかった。

「今夜、俺を嵌めた女が逃げた。すぐに捕まえろ。この手で、始末する。」

電話の向こうで部下が、困惑したように答えた。

「報告します。その女なら一時間前に、すでに我々が捕らえております。今すぐ、そちらへお連れしましょうか?」

彰人の濃い眉がぎゅっと寄せられる。 「一時間前だと?」

『はい。弟さんがコールガールを買収し、 あなたの部屋に潜り込ませ、無理矢理の関係に見せかけて評判を失墜させる計画でした。 ですが、その女はホテルに入る前に我々がすでに押さえております……』

部下は説明を終えると、恐る恐る尋ねた。 『あの……では、あなたがおっしゃっている女性とは、一体……?』

彰人は一瞬、沈黙した。

( では、自分が追っている女とは——誰なんだ?)

彼自身にもわからなかった。

彼は再びシーツの上の跡に目をやった。 その紅は——今、痛いほどに目に突き刺さる。

男の呼吸がぴたりと止まり、喉の奥から窒息感がこみ上げてきた。

まさか——本当に、俺は彼女に濡れ衣を着せたというのか?

病院。

詩織はタクシーを降りると、まっすぐ診察室へ駆け込んだ。ドアを開けるなり、叫ぶように尋ねる。 「先生!メッセージ、本当なんですか?母に適合したドナーが、提供を拒否したって……!」

医師は深いため息をつき、頷いた。 「はい。 何度も説得を試みましたが、相手の方は体調が悪いの一点張りで、ドナー提供はできないと」

詩織は目の前が真っ暗になり、体がぐらりと揺れた。

彼女の母、清原和音は白血病を患っている。 数ヶ月前、ようやく適合する骨髄ドナーが見つかり、相手も快く同意してくれたため、詩織はどれほど喜んだことか。

移植手術は今日に決まっていた。 今、和音は術前の骨髄除去治療を終え、体内の骨髄造血機能は完全に破壊されている。 このタイミングでドナーが拒否することは、和音に死刑宣告をするに等しい!

「ドナーと……直接、話をさせてください」声が、抑えようもなく震えている。

医師は困ったように言った。 「規定により、ドナーとレシピエントが直接接触することはできません」

じゃあ……母は、どうすればいいの?

ただ母が死んでいくのを、 指をくわえて見ているしかないというのか?

詩織は叫び出したかったが、医師を困らせても仕方がないことはわかっていた。

診察室を出ると、彼女はすぐに明彦へ電話をかけた。

有馬家はこの街で大きな力を持っている。 明彦なら、そのコネを使って、一時的に新しいドナーを見つけてくれるかもしれない。 たとえ一縷の望みでも……

電話は繋がった途端、すぐに切られた。

詩織は諦めきれず、もう一度かけた。

その時、静まり返った廊下に、突然、聞き覚えのある携帯電話の着信音が響いた。

詩織ははっとし、少し離れた場所にある、完全に閉まっていない病室のドアに目をやった。

明彦も病院にいる?

では、なぜホテルにいると嘘をついたのだろう?

無数の疑問が詩織の心に湧き上がる。 彼女は急いでドアに近づき、 開けようとした。 しかし、ドアの隙間から見えた光景は、 まるで鋭い刃のように、 彼女の目に突き刺さった。

ガツン——と。

詩織は、その場に縫い止められたように立ち尽くした。

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“すべてを失って、榊原詩織がようやく思い知った。信じていた“愛”は、ただの滑稽な茶番だったと——。 婚約者と妹は——ずっと前から、裏で関係を持っていた。しかも二人は共謀して、彼女の家産まで狙っていたのだ! 詩織は即座に、悪魔とさえ噂される男と結婚契約を交わした。——全員に、必ずその代償を払わせてやる。 長谷川彰人——残忍非道にして、気まぐれ。誰にも手がつけられない、最も危険な男。 誰もが嘲笑った——「何日もつのだ」と。だが次々に流れてくるのは、男が詩織をひたすらに甘やかし、溺愛する噂ばかり。 妹は悔しそうに言った。「あんたなんて、どこの馬の骨かもわからない男と寝たくせに!どうせ彼も、ちょっと遊んでるだけに決まってるでしょ!」 彰人は詩織の腰を抱き寄せ、くっ、と喉を鳴らした。「その“どこの馬の骨”ってのは、俺のことだ」 元婚約者が逆上して叫んだ。「あんな男、すぐに家から追い出される落ちぶれ者だ!そんな奴と結婚するくらいなら、俺のもとに戻って愛人でいろ!」 彰人は何気なく、世にも稀なダイヤの指輪をポンと詩織に投げてよこした。「俺の女には、これがお似合いだ」 何度も守られ、そのたびに詩織は自分に言い聞かせる。——これは、ただの芝居。心を許してはいけない。 だが——契約の期限が切れ、詩織が新たな人生へ踏み出そうとしたその時。本来なら彼女を解放すべき男は、彼女を寝室に閉じ込め、一晩中彼女を抱きしめて離れようとしなかった。 詩織は声を震わせて抗議した。「長谷川彰人、あなた……契約違反よ!」 男は指先で彼女の紅い唇を執拗に撫でた——その瞳は、燃えるように熱く、狂おしく輝いていた。「十分気持ちを見せたつもりだったんだがな……。長谷川夫人、この契約を——一生のものにしてほしい」”
1

第1章 こいつ、初めてか?

11/05/2028

2

第2章 ボスがお呼びだ

12/05/2026

3

第3章 俺と結婚しろ

12/05/2026

4

第4章 昨夜の女の行方

12/05/2026

5

第5章 妻に何をしている

12/05/2026

6

第6章 彼女は長谷川彰人の腕の中に

12/05/2026

7

第7章 榊原美咲の赤っ恥

12/05/2026

8

第8章 彼女に薬を塗る

12/05/2026

9

第9章 夫婦の義務を果たしてくれ

12/05/2026

10

第10章 私の家は、食べるものもないほど貧しいのか?

12/05/2026

11

第11章 死をもって償う

12/05/2026

12

第12章 地獄へ突き落とす

12/05/2026

13

第13章 彼女は泣いたのか

12/05/2026

14

第14章 伝言のさじ加減

12/05/2026

15

第15章 「N」との取引

12/05/2026

16

第16章 契約はなかったことに

12/05/2026

17

第17章 お母さんは、もう長くない

12/05/2026

18

第18章 記者会見

12/05/2026

19

第19章 Nの動画

12/05/2026

20

第20章 愛人親子、二代にわたる不倫の果て

12/05/2026

21

チャプター 21 精神を病んだ者に生きる価値はない

12/05/2026

22

チャプター 22 彼女は寄付しなくてもいい

12/05/2026

23

チャプター 23 スカートをまくり上げろ

12/05/2026

24

チャプター 24 大切にする

12/05/2026

25

チャプター 25 そこも君の家だ

12/05/2026

26

チャプター 26 緊急事態

12/05/2026

27

チャプター 27 結局、誰がより卑劣なのか

12/05/2026

28

チャプター 28 起こってもいないことを心配するな

12/05/2026

29

チャプター 29 携帯用尿器をご用意しました

12/05/2026

30

チャプター 30 俺が一緒に寝てやる

12/05/2026

31

チャプター 31 唇って、本当にそんなに柔らかいのか?

12/05/2026

32

チャプター 32 彼女はもうすぐ結婚する

12/05/2026

33

チャプター 33 俺が直接迎えに行く

12/05/2026

34

チャプター 34 彼の家族カード

12/05/2026

35

チャプター 35 旦那様と呼べ

12/05/2026

36

チャプター 36 私以外に、誰が君を受け入れるというんだ

12/05/2026

37

チャプター 37 君は俺のために節約する必要はない

12/05/2026

38

チャプター 38 彼が身をかがめて彼女にキスをした

12/05/2026

39

チャプター 39 さらに魅力的になったようだ

12/05/2026

40

チャプター 40 彼は辛いものが食べられない

12/05/2026