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最悪 ー 絶望・恐怖短篇集

チャプター 2 冬の嵐

文字数:2489    |    更新日時: 21/06/2021

昼間は異様に小春日和になるかと思えば、夜は冬らしく凍える

、外出自粛が何ヶ月も続き、やり場のないストレスが溜まっていた。在宅ワークに切り替えてから収入源は困らなかったが、

伝わってくる。テレビのニュースでも、爆弾低気

思い、駿介はベッドに潜り込み、スマホ

うか、部屋が異様に揺れ、

え方が地震のそれではなく、"建物が叩かれている"よ

ってん

がごちゃ混ぜになって、確認の為に部屋

同時に振動は止まった。外は嵐で風

思い、駿介はベッド

。長らく続く外出自粛でひと月に一度しかデートが出

屋がすげえ揺れてよ、昨日

晩の出来事

よ?そんなに揺れたんならニ

りの大きさだった筈。朝起きてニュースを確認しても、報道されるレ

見ても全く何もないし、

日あれだけ風が吹いてたんだか

の手だった

。しかし、どことな

?風

部屋が叩きつけられるように震え、外を見に姿を見せると音は突然止むとの事。何が原

い”に他ならない。せっかくの休みだってのにどうしたものか。

認しに行っちゃいけないっ

ごく血の気が引いたのを感じ

、また起きても

介は答え、

るなんて呑気な情報まで出てきたが、とても楽しめそうにもない。駿介は、それを質の悪い地震と思うことにして、VRゲームに興じることにした。VR

を三つもクリアしても、揺れが一向に収まらない。ここまで揺れたら、さすがに他の住民も気づくよ

に手をかけ、恐れるでも

もいない。しかし、駿介はドアを開けた事を

透明の掌があった。掌の向き具合で、どうにも部屋を”持ち上げようと”している構え方をしていた

たのかわかってしまった今、駿介は怯えていた

と、揺れるごとに近づいてくる。同様に、向かい側の廊下越しに見える

か、ドアノブに手をかけ、玄関を勢いよ

奈の家に逃げ込んでから、その現象は全くなくなり、家から離れれば助かる

行った。どうにもお婆さん曰く、風の手から生きて助かった話を聞いたこと

である。もしこの仮説が正しいのなら、今後駿介に同じ現象が起きることはまずないだろう。だが、何故起きたのかこれ以上調べる

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