エリュフィシア・ヒストリオ
り乱れ、大砲が大地をえぐっていた。ソルモールで数が多い、ヘレスとウォ
ー!援軍
67大隊の隊長シフォード・ラウンは
ア、アラステア様がご出陣なられたようです。
の動きが止まってしまった。それは彼の乗るイルザ
いるのが映っている。もう間に合わないと思ったラウンは、アルコーンを捨
横にそれ、そして敵アルコーンの本体は腰
ザーノ…あなたは
ステア様!こちらに来
シフォード。戦場
!申し訳ござ
瞬く間に、その場のウェルギス兵たちに知れ渡った。味方の兵士たちは歓喜し、敵の兵士たちは動揺
子らよ!祖国の
に合わせて、高鳴る多く
て剣先を下向きにそのまま落下した。その衝撃は凄まじく、敵は吹き飛んだ。しかし当然ながら、搭乗しているアラステ
ずは1体。その勢いのまま、敵軍アルコーンのヘレスを盾ごと切り
てた。すかさず4、5、6体目。まず、真ん中のヘレスの胴に華麗にけりを入れ、吹き飛ばした。そして、横にいたヘレスを袈裟
テア殿。千人斬りの伝説も、
あなたの勇名は、エリュフィシア中に轟いてい
レーンも、かの王都の如く麗しい… ですが
だが、それから両者は動かなかった。周りではなおも、激しい斬り合いが行わ
相手にも感じたことのない感覚を得た。全ての臓腑は肉体という大地を
命に永遠
の変化をマーサスは見逃さなかった。サーレーン
らっ
サーレーンの懐に入りこむ。そして、マーサスは勝利を確信した。アラステアは明らかに反応出来ていない
幾度となく味わったこの感触。この感覚の数秒後には、敵は地に伏し、動か
何だ
感覚が舞い戻る。剣は空を切った。彼に
だ。そして、そんな敵を斬るのは容易い。横に真っ二つに