夢の先の、その先は
合いは、もう2
が転校してきたのは
にわざわざ越してきたのは、酒癖のひどく
つある若い杜氏を育てる為に…と『寮完備』で打ち出した求人を職安から勧められたんだそうだ
くも悪くもお人好しな両親は彼女
。落ち着いた環境の中で、子供には伸び伸びと育って欲しいのだと彼
生で、おまけに知らない土地に越してきたばかりの亮治を、できるだけ一人ぼっちにしなくて済むよ
、そして夜は勉強をしながら彼女の終業を待ってみんなで晩飯を食ってから二人は部屋
だった。けれど、その頃の俺は一度もそ
当時の俺にしてみれば、体が小さくて大人し
からかわれる事も多かった亮治を守ろ
然に、ごく当たり前に一番
宿題をして、二人で学校の開放されたプールで遊び、
い長い休みはこんなに楽し
なあ
と思い出し、俺は
なんて事はしないから、亮治はち
れた黒土には水が撒かれ、そのグラウンドを取り囲
? 高
てきたじゃろ。あの背番号1番。あれ、この辺の出身でねぇ、今年のドラフト候補なんじゃって。今大会屈指の右腕。ほんで、今か
を、ずいぶんと偉そうに話
から、比較的野球熱が高い。俺も、熱狂的ファンとまではいかないまでも赤いヘル
ぺん甲子園で応援
自分がやりたい
んかボール投げてもキャッチャーまで届かんし、
ていたんだろう。隣の亮治が、いきな
、僕がたかちゃんを甲
お前急
ほんで県代表になって、たかちゃんに
ッパリと言い切って、たぶん俺は鳩が豆
?』『無理だろ』なん
気を感じ
子園に連れていってもらえ
まずは、この辺で一番強いリトルリーグ
でも僕めっちゃ頑張るから。もし勉強遅れるよ
治が行きたい学校ならどこでも入れ
の間に共通の
くれた。仕事で培ったコネを使い全国大会常連だというリトルリーグに連絡を取り、時期が
まさかの
者だと思えないほどのセ
花形選手だったんだそうだ。プロ入りが期待されるも結局ドラ
い』と嬉しそうな苦しそうな、少し複雑な顔
るで取りつかれたかの
頼りなげに小さな声で発していた関西弁は
くなった。俺よりずいぶんと小さかったはずの身長は1年生を終
小さかったわ
迎えたし、人並み
人並みじゃな
だろう。制服の裾を出してやるだけじゃ間に合
じゃない。その身体能力ってや
ものの、エースナンバーを背負った亮治の球速は体の成長と共にみるみる伸びていき
は出場選手中断トツの1位と、チャンスにめ
、関西屈指の強豪校や東北に初めて夏の大会優勝旗を持ち帰った高校
にも古豪強豪、野球で有名な学校はいくら
たのか、亮治の成績は決して悪くないし、生活態度
球…アイツはどこでも好き
てみれば亮治が選ん
もなくという学校だ。旧制中学時代に1度だけ甲子園に出場し
ってアソコ選んだんな。甲
だけ甘える仕草の残る亮治は、まるで『怒らない
に行かにゃ意味なかろ? 応援席の一番ええ所で見せちゃげるけん…怒ら
見つめられて、俺がそれ以
らそ
甘い。亮治も俺にだ
達にとっては当然の
学校関係者に押し付けられた入学案内のパンフレットは、当人に目