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こころのけしき

チャプター 3 情けなし(2)

文字数:3119    |    更新日時: 03/08/2021

は困っ

と茜の父は一滴の酒をこぼした。酒は音も

、茜の父が男の威厳を見せようと飲ませたところ、逆に潰されてしまった過去があって、それが見事に脳裏に蘇ってきた。その時は、

り、飲みす

、顔に緊張が走った。茜

、今日はほど

ってきた。勝手にしてくれ、と視線を外して隅を見る。母に肩をパシッと叩かれて、視線を合

ことが心配なんだよ。この先男の子は力をどんどん

ぶやいた。そして、茜の母が、はい、と

き目がない。かといって、これ以上の罰は与

ったので、どうどう、と諌めら

相手

だ。喧嘩両成敗

の酒を飲みほして、二

よ、茜は。

もなくただ

原因は知っ

ちらに向けると茜の母は枡

陽のこ

子が怒るのはいつ

たなあ。俺も昔は体が弱かった

ても頑健になったじゃ

かにそ

んと茜の父は思った。この女のペースに合わせていたら、たとえ

少し鍛えて

み干すと、隣で二杯目の枡を上機嫌

あんまり無理

から、かた、と物音が

の父親が目覚めた時、庭から棒の打ちつける

に出てみると、棒を持った茜に向かって夕陽が同じ

陽にはちょっと長すぎる。えいや、とい

折、打ちこまれる棒をはじいては、握りが甘い

の気が引いたのを感じ、縁

にかくこの状況が何

と鋭い声

ってくる。表情はとても凛々しく、清々しい。

をして

に動じず、茜は居住まいを正し、

をお聞きし、夕陽を鍛えるのを私めがや

っていたのに、何という言葉の回し方だろうか

。おまえに頼んだ覚えもない。何でもかんでもこういう

して、「ごめん

お許しください

。体も弱い。力もない。お前と

わせろという

そう

ムッと

とは、相手に合わせること

う父に、茜がたじろぐ。

はない。夕陽にあの棒は長すぎる。鍛えるというこ

極納得した様子で、分

て無理はさせるなよ」と父が言うと、茜は

る。茜の父親はここでも

の、茜はどこに行く

来る日も来る日も報告をした。茜が夕陽を伴っているせいでいじめ

茜の行動力や剣術の技量に感嘆し、だんだん

んでしまった。村の医者は薬を持たせ、近頃の夕陽の

ゃんは体力もあるし、

、医者はかか

際にそっと茜の父

子を見に来るわ。大丈夫じゃろうがな。心配は

目を厳しくして言

甲斐甲斐しく世話をされながら、寝言は「夕陽

あ、こんなになっ

いるのにびっくりして、寝床のふすまを必要以上に開け、夕陽、

っとい

、夕陽と言っていると、

の具合

だろうって、

かり、どこまでも、人騒がせなお姉さんだな、と父は安

て、縁側へ行くと、自

くたなびく雲が月にかかったり、離

は姉ちゃ

ながら、

ん。厳

」とポツン

体の弱いの

ら、父は月から

が泣くのは情けないって言

が泣くのは情

ん……

でも泣い

……姉ちゃん、

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