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妖魔の旅路

チャプター 6 ヨモキの項 5

文字数:1997    |    更新日時: 17/10/2021

げていく。去り際に、この街の住民たちの顔をたくさん見てきたけど、やはり

のできるユチュミさんは、わたしとは比べ物にならないほどのものを見ている

無意識のうちにわたしの考えを読んでしまったのだと思う。か

めん

葉を送り届けた。謝るべきはわたしなのに……

苦しかった。でも、妖魔として目覚めたことを否定しては、仲間たちに対

、実際は人間の心を食す行為も兼ねている。人間

血肉を摂取する必要のある者には、また別の手段が必要だ。間も

さん、マハルゼさんがそれぞれの班

んが皆の役

地域の人間たちに発見される危険も高まる。だから、

などの精神的なものだったけど、ある程度人間の行動を操る能力を行使できることを

めていた。サクヤさんは人間の肉を摂取する必要はないけど、そ

の致死量に達する恐れがあるので、毎月二、三人ほど。そして、サクヤさんは血を吸った

さんが数人の仲間を引き連れて、方々に散

れだけのもの。だから、狩りの手伝いはできない。人間としては

しそうでいて、辛そうであった。今日は狩りに行けると思っていたシャ

…お腹、空い

たが、やがて小さく

へシャモギを連れ込んだ。わたしは暗がりの中でしゃがみ

いよ。血、

をすると、シャモギは一言謝り、そして感謝の言葉を呟き、わた

して、わたしたちは妖魔と言っても、妖魔の血が目覚めただけで、基本は人

されていた。生きた血肉の味に魅入られた妖魔は、や

といけないという想いが募り続ける。わたしはそれに耐えることがで

モギが必要以上に血を欲するようになっているのかもしれな

さんたちに読まれないように気をつけていた。で

がら謝った。わたしはそんなシャモ

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