波の彼方で私を見つけて
陸の街で
れほど気まぐれなように見えて、
う23歳、っていうのは、思考も身体も成長がその程度ってことなの
しているんですね。この世に絶望す
けな島の外に出たことがないのだから。そ
でした。教えてもらうより先に、使える仲間が全滅してしまったから。魔法があったら、貴方の国にひとっ飛び
じ海ばかり見ている私にとって、こんなのは外への移動を阻む壁でしかないですけどね。私にとって
たばかりの頃は、それこそ息を
られたのだけれど、到着してまず見えたのが真っ白な砂浜。
てながら波がぶつかるの。陸と
れの挨拶をした。小舟が水面を滑っていくのを見ながら、ようやく海の美しさに
色の太陽に照らされていた。いろんな種類の「青」が水の中で揺らめい
れたとき、あの海と同じくらい綺麗だって思った。緑の炎が燃えているみたいな、それでいて優しくて暖かい木漏れ日。そんな森
いエルフだった。周りの人間や年老いたエルフたちは寿命に抗え
られて、牢獄
みたい。静かなのは良いけれど、海は気まぐれに動いてこそ海なのに。そうしてこそ、
海風みたいだわ。私、あなたのおかげで、
たら良いんだけど。もし良かっ