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死に戻りの私は、清廉ぶる姉を地獄に引きずり込む

死に戻りの私は、清廉ぶる姉を地獄に引きずり込む

蜜瓜みのり
5.0

我が家が滅ぼされたその日、姉は相変わらず、争うことなく、静かに花のように佇んでいた。 仙山の掌門に見初められる幸運に恵まれたのは、そんな姉だった。だが姉は淡々と、私の代わりに断った。 「父母の亡骸がまだ冷めぬうちに、どうしてそんな非情で義理もない真似ができるの?喪に服すこともせずに……」 その一言で、私は掌門に「親を敬わぬ者」と見なされた。 一方で、姉は情に厚く義を重んじるとして、掌門の破格のはからいで最後の弟子に迎えられた。仙門へと連れて行かれ、三年の喪が明けた後に正式な弟子としての儀式を執り行うこととなった。 ――三年後。その拜師礼の最中、私と姉は共に魔族の手に落ちた。 命をつなぐため、私は必死に食べ物と水を集めた。姉はそれを当然のように受け取りながら、私を蔑むような目で見た。 「たとえ魔族の中にあっても、品位を持って生きるべきよ」 「魔族相手に頭を下げるなんて……恥知らずにもほどがあるわ。節操というものがないの?」 その末に、私は飢え死にした。 だが姉はその節義を貫いた振る舞いが認められ、魔尊に一目置かれ、やがて彼の寵愛を受ける存在となった。 ――そして再び目を開けたとき、私はちょうど、あの日……一家が滅ぼされたその朝に戻っていた。

この夏、私は家族の命綱にはならない

この夏、私は家族の命綱にはならない

ぽぷらん
5.0

今年の夏休み、気温が一気に上昇したことを受けて、義姉が「家族みんなで避暑とダイビングに行こう」と提案してきた。 だが、その年の気候は例年とどこか違っているように感じられたため、数日だけ滞在して早めに帰ろうと自分は提案した。 すると義姉は烈火のごとく怒り出し、「ここは避暑地として有名なんだから、分からないなら黙ってて!田舎者!あと1か月もすれば気温も落ち着くのに、1か月経つまで私は絶対帰らないから!」と罵声を浴びせてきた。 母もその隣で、必死に義姉の意見に賛同していた。 到着して間もなく、家族は海鮮市場で悪質な店にぼったくられた。支払いを拒んだところ、小さなチンピラにナイフを突きつけられ、理不尽な高額料金を払う羽目に。支払いは自分がさせられた。 その後、地球の磁場が乱れた影響で、本来なら涼やかな海風が焼けつくような熱風に変わり、避暑地は一転して灼熱地獄となった。 空港は高温の影響で運航を停止し、家族は民泊に閉じ込められることに。 政府が高温に対する外出自粛通告を出したにもかかわらず、義姉は「水に入れば涼しくなる」と言って、どうしても潜りたいと聞かない。 その結果、極端な高温の中で突如として海水が急激に上昇し、義姉は水中に取り残されてしまう。 その瞬間、兄が自分を海へ突き落とした。 義姉は必死に自分の髪を掴み、自分の頭を支えにしてなんとか助け出された。 一方、自分は灼熱の海水にのまれ、そのまま海底へ……溺死した。 救助隊の一人も、遺体を引き上げる際に命を落とした。 周囲から非難の声が上がる中、母はこう言った。「うちの娘が無理に潜水しようなんて言うからよ。助からなかったのも自業自得よ。」 この出来事を経て、ようやく義姉・兄・母の3人は高温の恐ろしさを理解し、 民泊に閉じこもり、力を合わせて灼熱の時間を耐え抜いた。そしてついに、政府による救援が到着。 次に目を開けたとき――自分は、義姉が「避暑に行こう」と言い出した、あの瞬間に戻っていた。