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愛を諦めた妻:冷酷な財閥夫の遅すぎる執着

愛を諦めた妻:冷酷な財閥夫の遅すぎる執着

蜜羽みつる
5.0

流産の手術を終えたばかりの私は、一人、冷たい病室のベッドに横たわっていた。 ふと見上げたテレビの画面には、私の夫である九条グループ社長が、人気女優を庇いながら別の産婦人科から出てくる姿が映し出されていた。 彼からかかってきた電話は、私への心配など微塵もなく、ただ冷酷な命令を告げるだけだった。 「半時間以内に病院の下に来い」 這うようにして向かった九条家で、義母と義妹は私を蔑み、言葉の刃を突き立てた。 「三年経っても世継ぎ一人産めない塩漬けの土地のようだな」 夫は私を庇うどころか、その女優からの「お腹が痛い」という電話一つで血相を変えた。 そして、高熱で苦しむ術後の私を、暴雨の降る夜の山道に平然と置き去りにしたのだ。 彼は知らない。五年前、命がけで彼を火事から救い出した本当の恩人は、あの女ではなく、この私だということを。 恩を仇で返し、私をゴミのように扱い続けた彼らへの絶望が、私の心を黒く塗り潰していく。 冷たい泥水の中で、私の中で何かが完全に死んだ。 私は離婚届にサインをし、かつての惨めな自分を捨て去るように、真っ赤なルージュを引いた。 もう誰にも媚びない。私を虐げた者たちへの反撃と、亡き兄の死の真相を暴くための戦いが、今始まる。

二度目の人生、私を陥れた家族には牢獄がお似合い

二度目の人生、私を陥れた家族には牢獄がお似合い

Rabbit4
5.0

【スピード婚×溺愛×次々と明かされる正体×家族の後悔】 無実の罪で三年も獄中で苦しんだ渡辺望央は、思いがけず人生をやり直すことになった。 前の人生で彼女を刑務所に送ったのは、ほかでもない実の家族。偽の令嬢が犯した罪を、望央にかぶせたのだ。 今度の望央は予定より早く出所すると、国内一の大富豪・渡辺洋史と電撃結婚。実家とはきっぱり縁を切った。 そんな望央のもとへ、偽の令嬢・久保田安子が、望央の元婚約者を連れて自慢しにやってくる。「お姉ちゃん、彼が結婚するのは私なの。別にいいよね?」 すでに大富豪の妻となった望央は、顔色ひとつ変えない。「私、もう結婚してるから。そっちの話に巻き込まないで」 洋史にとって、この結婚は互いの都合が合っただけ。期限が来れば、あとくされなく別れられる。そう思っていた。 ところが、部下からひそかに届いた報告に、その認識は覆る。 どんな難病も治す名医も、並外れた才能を持つ画家も、レース界にその名を轟かせる謎のドライバーも、すべて望央だった。妻の素顔をひとつ知るたびに、洋史は自分がどれほどすごい女性と結婚したのかを思い知る。 やがて三人の兄は望央の前にひざまずいたまま動かず、両親も泣きながら許しを請う。 望央はそんな家族をまとめて刑務所送りにした。 今さら悔やんでよりを戻そうとする元婚約者にも、答えはひと言。 「寝言は寝てから言って」 一方、恋愛感情は抜きで協力しようと約束したはずの夫は、離婚したくない一心で、昼は望央の味方につき、夜は甘く誘惑してくる。 ベッドの端まで逃れた望央の足首をつかみ、自分の下へ引き戻すと、洋史は低く艶のある声でささやいた。 「望央、もう夫婦なのに、どこへ行くつもりだ?」 翌日、だるく痛む腰を押さえ、望央は歯を食いしばった。「離婚よ。絶対に離婚してやる!」

魔力がないはずの私、魔法学院で学長のお気に入り

魔力がないはずの私、魔法学院で学長のお気に入り

Rabbit4
5.0

アローラのいちばんの夢は、恋人のチャールズと一緒にウォートン・ビジネススクールに合格し、ずっと自分を虐げてきた養父母と姉のもとを離れることだった。 まさかチャールズが、前から自分の従姉と浮気していたなんて。しかも彼はアローラの願書を書き換え、評判の悪いコミュニティ・カレッジにしか進めないようにしていた。 途方に暮れるアローラのもとに、思いがけず一通の入学許可証が届く。差出人は、ノートン魔法学院だった。 入学を前に、アローラをじきじきに迎えに来たのは、誰よりも裕福な一族の跡取りで、気品に満ちた美貌の青年、コンスタンティン。彼もこの学院に通う先輩だった。 魔力など少しもないように見えるアローラだが、学長が新入生の中で誰よりも目をかけたのは彼女だった。 ところが、学院では思いもよらない危険が次々とアローラを襲う。 そのたびに現れて彼女を救ってくれるのは、人前では冷淡で、何を考えているのかもわからないコンスタンティンだった。 いつしか彼を頼るようになったアローラには、学院の皆がなぜ、彼をあれほど崇めながら距離を置くのか、不思議でならなかった。 目の前でコンスタンティンが巨大な竜に姿を変えたとき、アローラは初めて彼の正体を知る。彼はいずれドラゴン族を統べる者。 そして、アローラの両親の命を奪ったのは、そのドラゴン族の襲撃だった……。