笑止千万な泌尿器科診察。天才医師たる彼女が暴いたのは、雲崎市の頂点に君臨する財閥御曹司・藤堂卓海の「致命的な弱点」。
表の顔は、冷酷無比。女の接近を一切許さぬ商界の帝王。
裏の顔は、秘疾に喘ぐ無力な患者。生殺与奪の権は、完全に彼女の掌の中。
一枚の契約書。相反する二人の運命を縛り付ける、絶対の鎖。
婚前。氷の如き冷徹さで、藤堂卓海は宣告する。「分を弁えろ、医師殿」
婚後。屈辱に頬を染め、男は縋り付く。「妻よ。俺への情は、本当に欠片もないのか?」
彼女は冷酷に一蹴する。 「形だけの偽装結婚。本気になってどうするの!?」