水無月 ほのか
小説1部発表
水無月 ほのかの小説・書籍全集
裏切りと、母の最後の誓い
都市 再生不良性貧血の末期と診断され, 余命三ヶ月を宣告された. 唯一の適合者は, 姉の聖穂と, 恋人の一歩.
しかし, 彼らは私の骨髄移植を冷酷に拒否した. 私の死を早め, 私のすべてを奪うために.
「美心は地味すぎるわ. 私のブランドには合わない」
「美心の才能は, 聖穂の比じゃない. 彼女こそが, このブランドの顔になるべきだ」
姉と恋人の裏切りだけではなかった. 私が命懸けで築き上げたブランドも, 財産も, そして最愛の娘さえも, 姉に奪われてしまった.
「聖穂ママと遊ぶから, 美心ママは邪魔なの! 」
娘の無邪気な一言が, 私の心を完全に打ち砕いた.
なぜ, 私の人生はここまで踏みにじられなければならないのか.
ならば, このままでは終わらせない. 私の死をもって, 彼らの幸福を永遠に呪ってやる. 私の「従順な」復讐が, 今, 始まる.
医者の言葉は, 私の人生を三日で終わらせた. 再生不良性貧血末期. 唯一の適合者は, 私の姉, 聖穂. そして, 私の恋人, 安達一歩. あなたの傾向から
潔癖症の嘘、裏切りのキス
紅蓮 カイン 10年間付き合った婚約者の和也は, 「潔癖症だから」と言って, 私とのキスをいつも避けていた.
しかしある夜, 私は見てしまった. 彼が兄の元婚約者である幸世と, 公園の隅で情熱的なキスを交わしている姿を.
私が高熱で倒れた日, 彼は「会議中だ」と電話を切り, 幸世と旅行先で食事を楽しんでいた. それだけではない. 彼は私を無情にも解雇し, 私の秘書の席を幸世に与えたのだ.
「瑞実のことは大切にしたいから, ゆっくりと関係を深めていきたい」彼の優しい言葉はすべて嘘だった. 私はただ, 幸世の「代役」に過ぎなかったのだ.
10年間の献身と愛情が踏みにじられた絶望の底で, 私の心に冷たい復讐の炎が灯った.
結婚式当日, 私は姿を消した. そして, 披露宴のスクリーンに, あの夜のキス動画を流すよう手配した. 「和也, あなたの人生は, 今日で終わりよ」