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人類をかけて一日一善はじめます。

人類をかけて一日一善はじめます。

漠せいさい

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この物語は、一日一善が趣味という一風も二風にも変わったごく普通の青年が、ある日突然隕石に衝突し、死亡する所からはじまる。 ―人類を救いたければ神様になってください― なんだそりゃ! 俺が何したっていうんだよ! 俺が望んだのは人間で、誰も神様になんてなりたいわけじゃない! だけど人生なんて理不尽の連続で、彼女はその理不尽の権化というなら 俺は彼女が望む"もの"を探して人類を救うしかない! そう、これは彼の話。ですが皆様も考えてみてください。 貴方が神様にされてしまったのならば、皆様は世界にとって正しい神様になれますでしょうか?

チャプター 1 プロローグ

『世界中の人々が一日一善をすれば、きっと世界は素敵になる』

 ――俺がまだ世界も、物事も、何も分からない時に見た映画。その劇中の少年が言ったセリフは、今でも鮮明に覚えている。

 その少年が最後どうなったか、どんな内容かも覚えていないのに、幼い俺の人生は、この日を境にして大きく変わった。

 世界を変える。変えたい、と幼い俺は思ったのだろう。

 まず手始めにと、すれ違うたび色んな人に挨拶をしまくったのは、今思い出してもかなり痛い記憶である。

 でも、これで世界が変わると本気で信じていたし、今もそうだと信じたいのだ。

 そして現在、俺のモットーである、一日一善は大学のサークル活動に場所を移し、日々穏やかに過ごしていた。

 ――そう、あの日までは。

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