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十年愛して、ようやく君の心に触れた
、盛雄はそのま
ると、重い足取りで自室へ戻った。ソファに身を沈め、ただひととき目を閉じ
院
へ戻った。ベッドの縁に腰を下ろしたまま、一点をぼんやり
んだ――その話は、すで
美にとっては
盛雄が、今さら離婚を拒むなど、一体
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