社長の素顔は、私の“夫”でした
な笑みを浮かべながら同僚たちに紹介した。「
の調子は淡々としているが、言葉は丁寧だった。「ご一緒
員たちは明らかに驚いた
崎社長の個人広報? 確かに綺麗な人では
が選ぶくらいだし、た
顔を間近で見られるなんて
島夢の耳に届いていた。だが、彼女は
るうちに曇っていく。その視線には
ぱり気に
い。それなのに、ほんの二言交わ
繕って何の意味
の会社の裏にある苦労を
番やっかいなクライアントを
かけていて、残ってるのは宮崎グループの周年記念パーティーで使うBGMの選定くらいなの」 蒼井
めりに尋ねた。「何か問
単なセクションのはずだ。それが今に
式を夢に放り渡すと、「このあとクライアントが
嵐はそのまま自分のデ
これ以上は聞いても無
女は、そのまま会議
フィスには再びひそひそ
神経質で扱いづらいか、知らない人なんていない
てあげよ。…ご愁
議
クライアントの情報
氷見春樹――
彼のピアノ曲を採用したいと考えていたが、何が原
終えた直後、オフィ
だった。袖は肘のあたりまで無造作にまくり上げられ
、こんにちは。霧島夢と申します。これから宮崎グループの
事をし、霧島夢の隣の椅子を
女をじっと見つめる。瞬きひとつせ
を伏せ、その目を彼
なかなかご承諾くださらないのは、やはり今回の提携に何かご懸念がおありなのでしょうか? もしそう
をくれたが、言葉はな
見さんが全国ツアーの準備でお忙しいのは承知しています。だからこそ、こちらの誠意をお伝えしたくて。パーティー
し黙考し、よう
的ですね」 そう言って、微
こちらが契約書です。ご確認いただければと思います。も
預け、両腕を後頭部に回した。「字
夢は一瞬言葉
み上げてくれない?」 霧
と唇を引
から、変わった要求な
くらい、大し
決して近づきすぎず、きちんと節度ある距離を保ったまま。
視線が、まるで火傷を起こしそうなほど強く、彼
子に針でも仕込まれている
をやめ、不快感を無理
に氷見春樹が身
に身体を
、引き下がる様子もなく
ックレス、とても綺麗だ
、彼は夢の首元
た。胸の奥に広がる嫌悪感は、
たのなら、後ほど会社に同じものをお送
宮崎グループには、どうやら本気で組む気はな
彼は片眉を上げて彼女を見下ろす。その視
スの扉が再び開き、低
約は
の前まで歩み寄り、霧島夢をそ